Void 歌詞 DUSTCELL ふりがな付

極彩ごくさいの曼荼羅まんだら こゝころなどないわ
獣けもののように生いきてきました
普通ふつうになんてなれはしないな
罪つみと罰ばつの日々ひびに啼ないて 暮くらして

空洞くうどうだ 空洞くうどうだ 僕ぼくは
人間にんげんの装よそおいをしてるだけ
宵よいの闇やみに紛まぎれて
此この儘ままいつそ溶とかして

余興よきょうだらう 人生じんせいなんて
麻酔ますい薬やくを打うって頂戴ちょうだい
映うつし 恋こいし 幻まぼろし
憂うれい のべつ幕まくなし
還かえりたい たおやかな場所ばしょへ

死しねる勇気ゆうきもないくせに
鼓動こどうはまだ疼うずいている
ただ一人ひとりだけ
守まもるための強つよさと滲にじむ希望きぼうを
あざみ雨上あめあがり 色いろづく花はな
散ちるな 孤独こどくが胸むねを刺さすとも
掃はき溜だめのような生涯しょうがいの全すべてを
あなたと笑わらいたくて

虚むなしき形骸けいがいのやうな歳月さいげつ
抜ぬけ殻がらによく似にた伽藍がらん堂どうです
いつたい何処どこが境目さかいめだったの
一枚いちまいの硝子がらすで隔へだてられて
有ありの侭ままでいたい
皮膚ひふに触ふれていたいよ
誰だれより美うつくしい横顔よこがお
鉛なまりを噛かむような感覚かんかくだ もう

不穏ふおんだらう 人生じんせいなんて
悲かなしみで不意ふいにまた暗然あんぜん
継つぎ接はぎしたって 切きり貼はりしたって
この穢けがれは落おちはしないよ
心こころあさきゆめみし
されど春はるが恋こいしい
還かえりたい 君きみが待まつ場所ばしょへ

生いきる勇気ゆうきもないくせに
鼓動こどうはまだ続つづいている
偽いつわりでもいい もう一度いちどだけ
澄すんだ声こえが聞ききたい
あざみ雨上あめあがり 色いろづく花はな
散ちるな 空虚くうきょが肺はい満みたすとも
願ねがわくばどうか 生涯しょうがいの全すべてを
あなたと笑わらいたくて

海辺うみべの向むこう朝あさの気配けはい
消きえない波なみが遠とおく光ひかり