よみ：ぺっとしょっぷぼーいず

Pet Shop Boys

1981年に結成された、ニール・テナントとクリス・ロウから成るイギリスのシンセ・ポップデュオ。84年に一度デビューするも、全く売れず。翌年パーロフォンへ移籍し、再デビュー曲「Westend Girls」がいきなり全世界で150万枚の大ヒットし、一気にブレイクした。

その後の数年間は、「It's A Sin」「Always On My Mind」（エルヴィスも歌ったヒット曲のカヴァー）彼らのアイドル的存在だったベテランシンガーのダスティ・スプリングフィールドとの共演「とどかぬ思い」など、ヒット曲を連発。

また、前衛映画の制作経験を活かしたミュージックビデオや、ライヴでの、その独特の映像センスを巧みに活かした演出も、定評がある。 89年に初来日後、フジロックフェスティヴァル（2002年）やサマーソニック（2007年）などの野外フェスへの出演も含む、実に7回の来日公演を実現している。

歌詞も、社会的な題材を扱うことが多く、91年の「Go West」のビデオでは社会主義を揶揄した内容が、話題となった。また、同業のバンドを皮肉ったようなカヴァーも多く、一時、カヴァーを出したU2と、険悪になったりと、行き過ぎる節も見られる。 また、他のアーティストのプロデュースも多く手がけ、80年代のエイス・ワンダーやカイリー・ミノーグといったアイドルから、デビット・ボウイのシングルの リミックスや、ボーイ・ジョージの映画主題歌「Crying Game」、最近では レディ・ガガも手がけている。