古里ふるさとの野辺のべは早蕨さわらびの 萠もええ出でる頃ころ浅あさい春はる
渡わたりそびれた冬鳥ふゆどりと 霞かすみ立たつ沢さわの糸柳いとやなぎ
いつもと変かわらぬ風景ふうけいに 今年ことしは君きみがなじまない
誰だれかと同おなじ目めをしてる 何なにより笑顔えがおが色褪いろあせた
町まちで暮くらせば誰だれも彼かれも
哀かなしい顔かおに染そまりゆく
まるで鏡かがみの向むこうから
話はなしかけられている様ような気きがする
そうか 君きみまでがそうなのか
何故なぜだ 一体いったいあの町まちには何なにがあるんだ
誰だれかに聞きいた事ことがある 町まちに人ひと買かいが棲すむという
皆みんな幸しあわせに憧あこがれて 何なにかを売うり渡わたすという
そうしなければ生いきられぬ それですべてがうまくゆく
そしてこころを無理矢理むりやりに 開あかずの間まに閉とじこめると
おそらく僕ぼくと観みた夢ゆめを
君きみは何なにかと取とり替かえた
それで大人おとなになる気きなら
ついでにここで僕ぼくをすててしまえ
泣なくな 泣ないて逃にげちゃいけない
返かえせ さもなくば君きみを返かえしてもらえ
どうか どうか どうか
泣なくな 泣ないて逃にげちゃいけない
返かえせ さもなくば君きみを返かえしてもらえ
僕ぼくは 此処ここで 待まってる
古里furusatoのno野辺nobeはha早蕨sawarabiのno 萠moeえe出deるru頃koro浅asaいi春haru
渡wataりそびれたrisobireta冬鳥fuyudoriとto 霞kasumi立taつtsu沢sawaのno糸柳itoyanagi
いつもとitsumoto変kaわらぬwaranu風景fuukeiにni 今年kotoshiはha君kimiがなじまないganajimanai
誰dareかとkato同onaじji目meをしてるwoshiteru 何naniよりyori笑顔egaoがga色褪iroaせたseta
町machiでde暮kuraせばseba誰dareもmo彼kareもmo
哀kanaしいshii顔kaoにni染soまりゆくmariyuku
まるでmarude鏡kagamiのno向muこうからkoukara
話hanaしかけられているshikakerareteiru様youなna気kiがするgasuru
そうかsouka 君kimiまでがそうなのかmadegasounanoka
何故nazeだda 一体ittaiあのano町machiにはniha何naniがあるんだgaarunda
誰dareかにkani聞kiいたita事kotoがあるgaaru 町machiにni人hito買kaiがga棲suむというmutoiu
皆minna幸shiawaせにseni憧akogaれてrete 何naniかをkawo売uりri渡wataすというsutoiu
そうしなければsoushinakereba生iきられぬkirarenu それですべてがうまくゆくsoredesubetegaumakuyuku
そしてこころをsoshitekokorowo無理矢理muriyariにni 開aかずのkazuno間maにni閉toじこめるとjikomeruto
おそらくosoraku僕bokuとto観miたta夢yumeをwo
君kimiはha何naniかとkato取toりri替kaえたeta
それでsorede大人otonaになるninaru気kiならnara
ついでにここでtsuidenikokode僕bokuをすててしまえwosuteteshimae
泣naくなkuna 泣naいてite逃niげちゃいけないgechaikenai
返kaeせse さもなくばsamonakuba君kimiをwo返kaeしてもらえshitemorae
どうかdouka どうかdouka どうかdouka
泣naくなkuna 泣naいてite逃niげちゃいけないgechaikenai
返kaeせse さもなくばsamonakuba君kimiをwo返kaeしてもらえshitemorae
僕bokuはha 此処kokoでde 待maってるtteru