1. 償い歌詞

「償い」の歌詞 さだまさし

1982/12/11 リリース
作詞
さだまさし
作曲
さだまさし
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月末げつまつになるとゆうちゃんはうす給料袋きゅうりょうぶくろふうらずに
かなら横町よこちょうかどにある郵便局ゆうびんきょくへとびんでゆくのだった
仲間なかまはそんなかれをみてみんな貯金ちょきん趣味しゅみのしみったれたやつだと
んだいきおいで嘲笑あざわらってもゆうちゃんはニコニコわらうばかり

ぼくだけがっているのだかれはここへまえにたった一度いちどだけ
たった一度いちどだけかなしいあやまちをおかしてしまったのだ
配達はいたつがえりのあめよる横断おうだん歩道ほどう人影ひとかげ
ブレーキがにあわなかったかれはそのとてもつかれてた

人殺ひとごろしあんたをゆるさないとかれをののしった
被害者ひがいしゃおくさんのなみだ足元あしもと
かれはひたすら大声おおごえなが
ただあたまゆかにこすりつけるだけだった

それからかれひとわったなにもかも
わすれてはたらいてはたらいて
つぐないきれるはずもないがせめてもと
毎月まいつきあのひと仕送しおくりをしている

今日きょうゆうちゃんがぼく部屋へやきながらはしんで
しゃくりあげながらかれ一通いっつう手紙てがみきしめていた
それは事件じけんからかぞえてようやくしち年目ねんめはじめて
あのおくさんからはじめてかれあてとどいた便たよ

「ありがとうあなたのやさしい気持きもちはとてもよくわかりました
だからどうぞ送金そうきんはやめてくださいあなたの文字もじたび
主人しゅじんおもしてつらいのですあなたの気持きもちはわかるけど
それよりどうかもうあなたご自身じしん人生じんせいをもとにもどしてあげてしい」

手紙てがみ中身なかみはどうでもよかったそれよりも
つぐないきれるはずもないあのひとから
返事へんじたのがありがたくてありがたくて
ありがたくて ありがたくて ありがたくて

神様かみさまっておもわずぼくさけんでいた
かれゆるされたとおもっていいのですか
来月らいげつ郵便局ゆうびんきょくかようはずの
やさしいひとゆるしてくれてありがとう

人間にんげんってかなしいねだってみんなやさしい
それがきずつけあってかばいあって
なんだかもらいきのなみだがとまらなくて
とまらなくて とまらなくて とまらなくて