「退職の日」の歌詞 さだまさし

1983/1/25 リリース
作詞
さだまさし
作曲
さだまさし
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公園こうえんのD-51は
退職たいしょくしたあと
ほんのわずかばかりの レールをもらって
もううごかなくなった

ちち特別とくべつ他人たにんちがったかたをしてたわけではない
ただ黙々もくもくとむしろ平凡へいぼんあるいてたのだ
戦争せんそうのさなかに青春せいしゅんらし
不幸ふこうにものこったかれ
だからきることもそれにあそこともあまり上手じょうずではなかった
そういうかれぼく一度いちどうたが
否定ひていすること大人おとなになったがした けれど
おとこおもさを世間せけんおしえられて
自分じぶんかるさを他人たにんおしえられて
いてあらためてかれをみつめたら
やはりなにこたえぬ無器用ぶきっちょ背中せなか
退職たいしょくあさかれはいつもとわらずにははのこさえた弁当べんとうって
れったいくらいあたりまえいえった

はは特別とくべつしあわせなかたをしてたともおもえない
ただあのひとながみちあるいてたから
いつもとちがってかれかえりをけて
玄関先げんかんさきでありがとうとった
ながあいだ苦労様くろうさまとあらたまってをついた
そういう彼女かのじょ芝居しばいみた仕草しぐさ
わらほどぼくはスレてかったようで そして
二人ふたりきゅう老人ろうじんになったがして
うろたえる自分じぶんみょう可笑おかしくて
「おとうさん」「おかあさん」なんてなつかしい
かたをふいにおもしたりして
ちち特別とくべついつもとわらずにしずかにくついだあと
ぼく見上みあげてれたように ほんのすこわらった

公園こうえんのD-51は
あいする子供達こどもたち
むねなかでいつでも 力強ちからづよ
山道やまみちをかけのぼっている

しろけむりいて 力強ちからづよ
いつまでも いつまでも