南風みなみかぜが吹ふいた あなたの匂においがした
借かり猫ねこみたい 椰子やしの木々きぎが揺ゆれてる
台風たいふうが来くるのかしら 海うみの家いえは早仕舞はやじまいね
砂すなに書かかれた相合傘あいあいがさ 知しらない人ひとの幸しあわせ願ねがうほど
わたしはいい人ひとじゃない
繋つないだ手てを無理むりにほどいた
救すくってくれたのはあなたなのに
出でて行いくわたしを許ゆるしたのもあなた
悲かなしみのルージュ 今いまも浮うき立たつような赤あかは
くちびる焦こがす わたし 守まもるためのプライド
繋つながれた船ふねの音おとは クジラの鳴なき声ごえみたいね
どこかの誰だれかを探さがしてる 遠とおく知しらない街まちで暮くらす人ひとよ
わたしは強つよい人ひとじゃない
それでも想おもい続つづけていたの
二人ふたりで作つくった積つみ木きの城しろ
守まもることしかできなかったけれど
優やさしい あなたは 溺おぼれて しまった
優やさしい あなたを 奪うばって しまった
わたしはいい人ひとじゃない
崩くずれた音おと 聞きこえてたのに
救すくってくれたのはあなただから
せめて最後さいごぐらい きれいに終おわらせて
南風みなみかぜが吹ふいた あなたの匂においがした
悲かなしみのルージュ 今いまも消きえない心こころの赤あか
南風minamikazeがga吹fuいたita あなたのanatano匂nioいがしたigashita
借kaりri猫nekoみたいmitai 椰子yashiのno木々kigiがga揺yuれてるreteru
台風taifuuがga来kuるのかしらrunokashira 海umiのno家ieはha早仕舞hayajimaいねine
砂sunaにni書kaかれたkareta相合傘aiaigasa 知shiらないranai人hitoのno幸shiawaせse願negaうほどuhodo
わたしはいいwatashihaii人hitoじゃないjanai
繋tsunaいだida手teをwo無理muriにほどいたnihodoita
救sukuってくれたのはあなたなのにttekuretanohaanatananoni
出deてte行iくわたしをkuwatashiwo許yuruしたのもあなたshitanomoanata
悲kanaしみのshiminoルruージュju 今imaもmo浮uきki立taつようなtsuyouna赤akaはha
くちびるkuchibiru焦koがすgasu わたしwatashi 守mamoるためのrutamenoプライドpuraido
繋tsunaがれたgareta船funeのno音otoはha クジラkujiraのno鳴naきki声goeみたいねmitaine
どこかのdokokano誰dareかをkawo探sagaしてるshiteru 遠tooくku知shiらないranai街machiでde暮kuらすrasu人hitoよyo
わたしはwatashiha強tsuyoいi人hitoじゃないjanai
それでもsoredemo想omoいi続tsuduけていたのketeitano
二人futariでde作tsukuったtta積tsuみmi木kiのno城shiro
守mamoることしかできなかったけれどrukotoshikadekinakattakeredo
優yasaしいshii あなたはanataha 溺oboれてrete しまったshimatta
優yasaしいshii あなたをanatawo 奪ubaってtte しまったshimatta
わたしはいいwatashihaii人hitoじゃないjanai
崩kuzuれたreta音oto 聞kiこえてたのにkoetetanoni
救sukuってくれたのはあなただからttekuretanohaanatadakara
せめてsemete最後saigoぐらいgurai きれいにkireini終oわらせてwarasete
南風minamikazeがga吹fuいたita あなたのanatano匂nioいがしたigashita
悲kanaしみのshiminoルruージュju 今imaもmo消kiえないenai心kokoroのno赤aka