あなたが海を見ているうちに 歌詞 中島みゆき ふりがな付

あなたが海うみを見みているうちに
私わたし 少すこしずつ遠とおくへゆくわ
風かぜが冷つめたくならないうちに
私わたし もうすぐ そこは国道こくどう

風かぜは夕風ゆうかぜ 心こころを抜ぬけて
背中せなかを抜ぬけて あなたへ帰かえる
忘わすれないでね 忘わすれたいんだ
言いえない言葉ことば 背中せなかから背中せなかへ

だれか 車くるまで待まってるみたいな
少すこし気取きどった 甘あまい足あしどりは
せめて最後さいごの 私わたしのお芝居しばい
どこまで行いけば バスが来くるのかしら

遠とおいうしろで 車くるまの音おとがすると
あなたが呼よんでくれたのかと思おもって
わざと少すこしだけ急いそぎ足あしになる
追おい越こしてゆく ふたりづれ フェアレディ

こんな海辺うみべに するんじゃなかった
いいかげんな 街まちならよかった

持もったサンダル わざと落おとして
もう一度いちどだけ ふり返かえりたいけれど
きっとあなたは もういないから
ふり返かえれない 国道こくどう 海うみづたい