私わたしの背丈せたけがとまった冬ふゆの日ひ
土産みやげの焼酎しょうちゅうたずさえて貴方あなたが帰かえってきた
すこし伸のびた髭ひげを無作法ぶさほうに撫なぜると
大おおきくなったねと懐なつかしく笑わらった
昔むかしみたいにお部屋へやに行いってもいいと
なぜか訊きけない
ふくらんだ胸むねが寂さびしいよ
やねやね屋根裏やねうらの住人じゅうにん
またどこかへ旅たびに出でるのでしょう
やれやれ困こまったものだよ
そんなに待まっていられないからね
叔父おじさまの御友人ごゆうじんの奥様おくさまの御兄弟ごきょうだいの
曾ひ御お祖父じいさまの孫まごの貴方あなたともし
めぐりめぐった末すえの非情ひじょうな因果いんがで
血ちが繋つながっていたらどうしよう なんてね
旅路たびじの果はて 荒野こうやの一角いっかくで
いちどでもいい
思おもい出だしてくれたことある
やせやせ痩やせっぽっちだなんて
そんなに甘あまくみないでよね
やさやさ優やさしくないのね
お嫁よめにいっても知しらないからね
やねやね屋根裏やねうらの住人じゅうにん
またどこかへ旅たびに出でるのでしょう
やれやれ困こまったものだよ
私わたしすぐに大人おとなになるからね
私watashiのno背丈setakeがとまったgatomatta冬fuyuのno日hi
土産miyageのno焼酎syouchuuたずさえてtazusaete貴方anataがga帰kaeってきたttekita
すこしsukoshi伸noびたbita髭higeをwo無作法busahouにni撫naぜるとzeruto
大ooきくなったねとkikunattaneto懐natsuかしくkashiku笑waraったtta
昔mukashiみたいにおmitainio部屋heyaにni行iってもいいとttemoiito
なぜかnazeka訊kiけないkenai
ふくらんだfukuranda胸muneがga寂sabiしいよshiiyo
やねやねyaneyane屋根裏yaneuraのno住人juunin
またどこかへmatadokokahe旅tabiにni出deるのでしょうrunodesyou
やれやれyareyare困komaったものだよttamonodayo
そんなにsonnani待maっていられないからねtteirarenaikarane
叔父ojiさまのsamano御友人goyuujinのno奥様okusamaのno御兄弟gokyoudaiのno
曾hi御o祖父jiiさまのsamano孫magoのno貴方anataともしtomoshi
めぐりめぐったmegurimegutta末sueのno非情hijouなna因果ingaでde
血chiがga繋tsunaがっていたらどうしようgatteitaradoushiyou なんてねnantene
旅路tabijiのno果haてte 荒野kouyaのno一角ikkakuでde
いちどでもいいichidodemoii
思omoいi出daしてくれたことあるshitekuretakotoaru
やせやせyaseyase痩yaせっぽっちだなんてseppotchidanante
そんなにsonnani甘amaくみないでよねkuminaideyone
やさやさyasayasa優yasaしくないのねshikunainone
おo嫁yomeにいってもniittemo知shiらないからねranaikarane
やねやねyaneyane屋根裏yaneuraのno住人juunin
またどこかへmatadokokahe旅tabiにni出deるのでしょうrunodesyou
やれやれyareyare困komaったものだよttamonodayo
私watashiすぐにsuguni大人otonaになるからねninarukarane