恋日和 歌詞 坂本冬美 ふりがな付

ひとりがいいなんて
五日いつか思おもって 一日いちにち悔くやみ
あとの一日いちにち 短歌たんかを詠よんで
ああ それが何なんのこと

ひとりがいいなんて ほんとのところ
一日いちにち思おもって 五日いつか悔くやみ あとの一日いちにち あなたを待まっている

場違ばちがいな花はなに見みえても 曼珠沙華まんじゅしゃげ
赤あかはあざやか 他ほかの何なにより
もしかして 花はなにたとえてみるならば
咲さいて寂さびしい この私わたしかも

長雨ながあめが朝あさにあがって 恋こい日和びより
素顔すがおであなたを迎むかえましょう
化粧けしょうの顔かおで口説くどかれたのが
秋風あきかぜ吹ふけば気きにかかる

今日きょうかぎり 生命いのちはてるか赤あかとんぼ
空そらの青あおさに染そまることなく
だからとて つらい寂さびしい一生いっしょうと
赤あかいとんぼが 云いう筈はずもなく

鰯雲いわしぐも 空そらに浮うかんで 恋こい日和びより
冬ふゆ来くる前まえには 抱だかれましょう
心こころが寒さむく感かんじてからは
いくらか嘘うそが混まじるから

いくらか嘘うそが混まじるから