1. おやじ歌詞

「おやじ」の歌詞 海援隊

1976/9/25 リリース
作詞
武田鉄矢
作曲
千葉和臣
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おとこはやっぱり馬鹿ばかやなとおもいます。
おやじをながらづくづくおとこ馬鹿ばかやなとおもいます。
にがさけにがかおしてんで、
本当ほんとう馬鹿ばかやとおもいます。
そしてぼくもおやじにてきました。
だんだんおやじにてきました

病院びょういんのベッドにこしをおろし
親父おやじわらってぼくってた
たび途中とちゅうぼくつめて
親父おやじしずかに うなずいている

どげんしたとね! どげんしたとね!
とうちゃんくさ。あんまりさけむけんたい、
こげんからだわるうしようが、あんた。
近所きんじょひとんないよんしゃんとよ、
とうちゃんのよこじゃタバコもえんちて、
からだなかにアルコールが一杯いっぱいたまっとるけん
タバコのがうつって爆発ばくはつしたら大事だいじって、んなわらいよんじゃが。
とうちゃんおぼえとうね、給料きゅうりょう全部ぜんぶんでかえってきたのことば。
おれらまだ小学生しょうがくせいやったよ。かあちゃんあたまにきて、
こげなとうちゃんやったらいらんけん、もういっそのこと、
もういっそのこときものにしてしまおうてったとよ。
ちょうどいまネクタイばしめていつぶれとるけん、
ははちからばあわせて両方りょうほうからしっかりっぱって、
始末しまつしてしまおうってったとよ。
そうばってん、おれきながらめたっちゃが。
明日あした小学校しょうがっこう父親ちちおや参観日さんかんびやけん、明日あしたまでってちゅって、
おれ必死ひっしになってめたっちゃが。
おとこやったらたなつまらん、おとこやったら天下てんからなつまらん、
それがとうちゃんのくちぐせやったね。
そして最後さいごにとうちゃんいつもぽつんといよったね。
まえはとうちゃんのごとなったらつまらんぞて、
さびしかかおしていよったね。
そうばってんとうちゃんがプロレスいとうたあ、いまかわらんね、
力道山りきどうざん一番いちばんきやったね、
とうちゃん力道山りきどうざんけたら、ようネコにハつたりして、
あんたふすまげつけよったろうが。
力道山りきどうざんけたら、がっぱしこいて、
正義せいぎけた、正義せいぎけたっていよったろうが、
そうばってん、とうちゃん。
おとこ正義せいぎは、あのころからようけよったね、
ほんなことちゃせんもんね。
とうちゃん、そうばってんやっぱ、男一匹おとこいっぴききてゆくとはきつかね、
男一匹おとこいっぴききてゆくとはやおいかんね。
おれらまだおぼえとうよ、時々ときどきとうちゃんがねむられんで
蒲団ふとんなかでタバコぼっかかしよったよるのことば、
そやもんね、おとこさけまなさびしゅうしてねむられんよるがあるもんね。
とうちゃん、おれもだんだんとうちゃんの気持きもちが
わかるごとなってきたっちゃが。
さけつきがようてきたけん、
とうちゃんのさけ気持きもちわかるごとなってきたっちゃが。

病院びょういんまどから夕陽ゆうひみつめ
親父おやじだまってわらってる
また旅立たびだぼくをみつめて
親父おやじしずかに うなずいている