白しろく凍いてつく 北きたの海辺うみべを
人ひとを葬そう 黒くろい列れつが行いく
だまりこくって 悲かなしみさえも
風かぜの彼方かなたに 埋うめてしまうのか
ああ寒さむい寒さむい 人ひとの世よを
流ながれ流ながれて 辿たどりついたさいはて…
おれも捨すてようか 恋こいのなきがら
つらら浮うかべて 酒さけを飲のんでも
昔むかしの夢ゆめが 帰かえる訳わけじゃない
せめて思おもい出で 抱だきしめながら
風かぜをまくらに 眠ねむってしまおうか
ああ寒さむい寒さむい 人ひとの世よを
流ながれ流ながれて 辿たどりついたさいはて…
春はるは遠とおすぎる 海うみの流氷りゅうひょう
生いきて来きたことは くやまないけど
女おんなを愛あいした 古ふるい傷きずがある
群むれをはずれた かもめが一羽いちわ
風かぜにまかれて 海辺うみべに消きえて行いく
ああ寒さむい寒さむい 人ひとの世よを
流ながれ流ながれて 辿たどりついたさいはて…
おれも消きえようか あすの吹雪ふぶきに
白shiroくku凍iてつくtetsuku 北kitaのno海辺umibeをwo
人hitoをwo葬soうu 黒kuroいi列retsuがga行iくku
だまりこくってdamarikokutte 悲kanaしみさえもshimisaemo
風kazeのno彼方kanataにni 埋uめてしまうのかmeteshimaunoka
ああaa寒samuいi寒samuいi 人hitoのno世yoをwo
流nagaれre流nagaれてrete 辿tadoりついたさいはてritsuitasaihate…
おれもoremo捨suてようかteyouka 恋koiのなきがらnonakigara
つららtsurara浮uかべてkabete 酒sakeをwo飲noんでもndemo
昔mukashiのno夢yumeがga 帰kaeるru訳wakeじゃないjanai
せめてsemete思omoいi出de 抱daきしめながらkishimenagara
風kazeをまくらにwomakurani 眠nemuってしまおうかtteshimaouka
ああaa寒samuいi寒samuいi 人hitoのno世yoをwo
流nagaれre流nagaれてrete 辿tadoりついたさいはてritsuitasaihate…
春haruはha遠tooすぎるsugiru 海umiのno流氷ryuuhyou
生iきてkite来kiたことはtakotoha くやまないけどkuyamanaikedo
女onnaをwo愛aiしたshita 古furuいi傷kizuがあるgaaru
群mureをはずれたwohazureta かもめがkamomega一羽ichiwa
風kazeにまかれてnimakarete 海辺umibeにni消kiえてete行iくku
ああaa寒samuいi寒samuいi 人hitoのno世yoをwo
流nagaれre流nagaれてrete 辿tadoりついたさいはてritsuitasaihate…
おれもoremo消kiえようかeyouka あすのasuno吹雪fubukiにni