彼かれは強者きょうしゃとなって すべてを手てに入いれたかった ずっと
善ぜんも悪あくもすべて飲のみ込こむ力ちからを求もとめ 走はしった
深ふかく異形いぎょうの過去かこ 裏切うらぎりたちが 彼かれを変かえた
彼かれは修羅しゅらとなって 二度にどとはここへ戻もどらないと 誓ちかった
家族かぞくの絆きずなも この血ちの繋つながりも邪魔じゃまと 捨すてた
嘘うそを罪つみを いま苦くるしみもせず
友ともを犠牲ぎせいを いま振ふり向むきもせず
荒野こうやへと 願ねがいの果はてへと
巨大きょだいなる父ちちの亡霊ぼうれいに挑いどむ
終おわりなき戦たたかいだった
母ははの愛あいは 彼かれを包つつみ護まもる羽はね
人ひとである最後さいごの証あかしだった
最後さいごの…
渇かわく心こころ もう 誰だれもいない
冷さめた唇くちびる もう 誰だれも求もとめず 受うけ入いれずに
彼かれは力ちからを得えて それでも旅たびを続つづけた ずっと
もう何なにも失うしなわぬように
愛あいなどヒトカケラさえも持もたずに行ゆく
彼kareはha強者kyousyaとなってtonatte すべてをsubetewo手teにni入iれたかったretakatta ずっとzutto
善zenもmo悪akuもすべてmosubete飲noみmi込koむmu力chikaraをwo求motoめme 走hashiったtta
深fukaくku異形igyouのno過去kako 裏切uragiりたちがritachiga 彼kareをwo変kaえたeta
彼kareはha修羅syuraとなってtonatte 二度nidoとはここへtohakokohe戻modoらないとranaito 誓chikaったtta
家族kazokuのno絆kizunaもmo このkono血chiのno繋tsunaがりもgarimo邪魔jamaとto 捨suてたteta
嘘usoをwo罪tsumiをwo いまima苦kuruしみもせずshimimosezu
友tomoをwo犠牲giseiをwo いまima振fuりri向muきもせずkimosezu
荒野kouyaへとheto 願negaいのino果haてへとteheto
巨大kyodaiなるnaru父chichiのno亡霊boureiにni挑idoむmu
終oわりなきwarinaki戦tatakaいだったidatta
母hahaのno愛aiはha 彼kareをwo包tsutsuみmi護mamoるru羽hane
人hitoであるdearu最後saigoのno証akashiだったdatta
最後saigoのno…
渇kawaくku心kokoro もうmou 誰dareもいないmoinai
冷saめたmeta唇kuchibiru もうmou 誰dareもmo求motoめずmezu 受uけke入iれずにrezuni
彼kareはha力chikaraをwo得eてte それでもsoredemo旅tabiをwo続tsuduけたketa ずっとzutto
もうmou何naniもmo失ushinaわぬようにwanuyouni
愛aiなどnadoヒトカケラhitokakeraさえもsaemo持moたずにtazuni行yuくku