ビルの街まちに たったひとつ
ただ一本いっぽんきりの
僕ぼくの森もりに逢あいにゆくよ
遠回とおまわりして
アスファルトに影かげを落おとす
君きみの枝えだの下したで
空そらと土つちの声こえを聴きくよ
瞼閉まぶたとじて
静しずかに息いきをするだけで ふたり
いちばん小ちいさな輪廻りんねの宇宙うちゅう
ああ 明日あしたさえ 昨日きのうさえ
かすむ木洩こもれ日びの中なかで
悲かなしみの影かげさえも失なくす
My only lonely forest……
夕日ゆうひひとつ 窓まどに乗のせた
バスが走はしり抜ぬける
僕ぼくは君きみの鼓動聴こどうきくよ
幹みきにもたれ
生うまれる前まえに見みた夢ゆめと同おなじ
いちばん確たしかな命いのちの記憶きおく
ああ 聞きこえるよ 聞きこえるよ
肩かたに降ふりかかる霧きりも
遠とおい日ひのせせらぎに帰かえる
My only lonely forest……
もう 泣なかないで 泣なかないで
眠ねむる鳥達とりたちの羽根はねに
薄墨うすずみの三日月みかづきが滲にじむ
My only lonely forest……
もう 泣なかないで 泣なかないで
急いそぐ人達ひとたちの胸むねに
銀色ぎんいろの街灯がいとうが滲にじむ
My only lonely forest……
ビルbiruのno街machiにni たったひとつtattahitotsu
ただtada一本ipponきりのkirino
僕bokuのno森moriにni逢aいにゆくよiniyukuyo
遠回toomawaりしてrishite
アスファルトasufarutoにni影kageをwo落oとすtosu
君kimiのno枝edaのno下shitaでde
空soraとto土tsuchiのno声koeをwo聴kiくよkuyo
瞼閉mabutatoじてjite
静shizuかにkani息ikiをするだけでwosurudakede ふたりfutari
いちばんichiban小chiiさなsana輪廻rinneのno宇宙uchuu
ああaa 明日ashitaさえsae 昨日kinouさえsae
かすむkasumu木洩komoれre日biのno中nakaでde
悲kanaしみのshimino影kageさえもsaemo失naくすkusu
My only lonely forest……
夕日yuuhiひとつhitotsu 窓madoにni乗noせたseta
バスbasuがga走hashiりri抜nuけるkeru
僕bokuはha君kimiのno鼓動聴kodoukiくよkuyo
幹mikiにもたれnimotare
生uまれるmareru前maeにni見miたta夢yumeとto同onaじji
いちばんichiban確tashiかなkana命inochiのno記憶kioku
ああaa 聞kiこえるよkoeruyo 聞kiこえるよkoeruyo
肩kataにni降fuりかかるrikakaru霧kiriもmo
遠tooいi日hiのせせらぎにnoseseragini帰kaeるru
My only lonely forest……
もうmou 泣naかないでkanaide 泣naかないでkanaide
眠nemuるru鳥達toritachiのno羽根haneにni
薄墨usuzumiのno三日月mikadukiがga滲nijiむmu
My only lonely forest……
もうmou 泣naかないでkanaide 泣naかないでkanaide
急isoぐgu人達hitotachiのno胸muneにni
銀色giniroのno街灯gaitouがga滲nijiむmu
My only lonely forest……