赤あかるも 倫護たぐいまもり 私慝しこくを 咎とがめられど
等閑なおさら 午睡ごすいの余花よか 解とけ合あう 故抔亡ゆえなどなく
刻ときを 遺のこす 鬼おにの名な 彩だみ
孳尾じびの儘ままに
噫ああ 是かくも 嶮けだし 山むれを 何故なにゆえ 徒跣かちはだしで
趾あしゆび 尖鋭せんえいなる 爪つめこそ 化人けにんの瑕きず
刻ときを 遺のこす 鬼おにの名な 彩だみ
孳尾じびの儘ままに
女めすに 窶やつした 謀たばかりの綱つなを 振ふり解ほどいて
芸げいに 傲おごった 金色こんじきの時雨しぐれ 降ふり乱みだれて
光輝こうきを 頼たよる 者ものを
嘲あざける 義ぎは 無なかれど
僧そうに 窶やつした 卜部うらべの礼言いやごと 振ふり落おとして
酒ささに 盛もられた 貞さだしき光ひかりを 振ふり払はらって
闇夜あんやを 貶おとす 者ものに
諂へつらう 気きは 更さら 無なし
讒誣ざんぶの海うみ 繋縛けばくの河かわ 溺おぼほす 意趣いしゅなら 空あだし
流刑るけいの膿うみ 泥犂ないりの苛かは 甘噛あまがみか 歪いびつなり
赤akaるもrumo 倫護taguimamoりri 私慝shikokuをwo 咎togaめられどmeraredo
等閑naosara 午睡gosuiのno余花yoka 解toけke合aうu 故抔亡yuenadonaくku
刻tokiをwo 遺nokoすsu 鬼oniのno名na 彩daみmi
孳尾jibiのno儘mamaにni
噫aa 是kakuもmo 嶮kedaしshi 山mureをwo 何故naniyue 徒跣kachihadashiでde
趾ashiyubi 尖鋭seneiなるnaru 爪tsumeこそkoso 化人keninのno瑕kizu
刻tokiをwo 遺nokoすsu 鬼oniのno名na 彩daみmi
孳尾jibiのno儘mamaにni
女mesuにni 窶yatsuしたshita 謀tabakaりのrino綱tsunaをwo 振fuりri解hodoいてite
芸geiにni 傲ogoったtta 金色konjikiのno時雨shigure 降fuりri乱midaれてrete
光輝koukiをwo 頼tayoるru 者monoをwo
嘲azakeるru 義giはha 無naかれどkaredo
僧souにni 窶yatsuしたshita 卜部urabeのno礼言iyagoto 振fuりri落oとしてtoshite
酒sasaにni 盛moられたrareta 貞sadaしきshiki光hikariをwo 振fuりri払haraってtte
闇夜anyaをwo 貶otoすsu 者monoにni
諂hetsuraうu 気kiはha 更sara 無naしshi
讒誣zanbuのno海umi 繋縛kebakuのno河kawa 溺oboほすhosu 意趣isyuならnara 空adaしshi
流刑rukeiのno膿umi 泥犂nairiのno苛kaはha 甘噛amagaみかmika 歪ibitsuなりnari