この両手りょうてに抱かかえているもの
時ときのしずく
そっと握にぎり締しめて忘わすれた記憶きおく
失なくした言葉ことば
一ひとつ一ひとつ思おもい出だせば
全すべてわかっていた気きがしていたのに
色褪いろあせた言葉ことばは
僕ぼくのすぐそばに置おいてあった
答こたえの出でない夜よると
一片ひとひらの温ぬくもりと
遥はるか彼方かなたの憧あこがれと
ただそれだけを繰くり返かえし
僕ぼくは生いきている
この両手りょうてに抱かかえているもの
時ときのしずく
そっと握にぎり締しめて忘わすれた記憶きおく
失なくした言葉ことば
あなたが思おもうことを
冷さめることなく手元てもとに掴つかみたいのに
「人ひと」である僕達ぼくたちは
その気持きもちを分わかち合あえないまま
言葉ことばが放はなつ意味いみを
例たとえのない思おもいを
答こたえることのない感情かんじょうを
見みつめ合あえば
伝つたわることができたらいいのにな
この両手りょうてに抱かかえているもの
時ときのしずく
そっと握にぎり締しめて忘わすれた記憶きおく
失なくした言葉ことば
この思おもいは胸むねにしまっておこう
「失なくしてしまった…」
このkono両手ryouteにni抱kakaえているものeteirumono
時tokiのしずくnoshizuku
そっとsotto握nigiりri締shiめてmete忘wasuれたreta記憶kioku
失naくしたkushita言葉kotoba
一hitoつtsu一hitoつtsu思omoいi出daせばseba
全subeてわかっていたtewakatteita気kiがしていたのにgashiteitanoni
色褪iroaせたseta言葉kotobaはha
僕bokuのすぐそばにnosugusobani置oいてあったiteatta
答kotaえのeno出deないnai夜yoruとto
一片hitohiraのno温nukuもりとmorito
遥haruかka彼方kanataのno憧akogaれとreto
ただそれだけをtadasoredakewo繰kuりri返kaeしshi
僕bokuはha生iきているkiteiru
このkono両手ryouteにni抱kakaえているものeteirumono
時tokiのしずくnoshizuku
そっとsotto握nigiりri締shiめてmete忘wasuれたreta記憶kioku
失naくしたkushita言葉kotoba
あなたがanataga思omoうことをukotowo
冷saめることなくmerukotonaku手元temotoにni掴tsukaみたいのにmitainoni
「人hito」であるdearu僕達bokutachiはha
そのsono気持kimoちをchiwo分waかちkachi合aえないままenaimama
言葉kotobaがga放hanaつtsu意味imiをwo
例tatoえのないenonai思omoいをiwo
答kotaえることのないerukotononai感情kanjouをwo
見miつめtsume合aえばeba
伝tsutaわることができたらいいのになwarukotogadekitaraiinonina
このkono両手ryouteにni抱kakaえているものeteirumono
時tokiのしずくnoshizuku
そっとsotto握nigiりri締shiめてmete忘wasuれたreta記憶kioku
失naくしたkushita言葉kotoba
このkono思omoいはiha胸muneにしまっておこうnishimatteokou
「失naくしてしまったkushiteshimatta…」