1. 薔薇の塔で眠る姫君歌詞

「薔薇の塔で眠る姫君」の歌詞 Sound Horizon

2010/12/15 リリース
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微睡まどろみのもりおどひゃく孤独こどく
月影つきかげちょうちて ゆめ

七の罪科ズィープトシュールト
ばらにかれて ねむ理由わけは--

水浴みずあびてははいたのは 身籠みごもげし かわずこえ

のぞみの御子みこが、一年経いちねんたたずに、おまれになるでしょう

よろこびてちちもよおしたのは わたし誕生たんじょう いわうたげ
黄金おうごんさら一枚足いちまいたりずに 事件じけんこってしまった……

七の罪科ズィープトシュールト
こいらずに せる処女おとめ
ばらにかれて ねむ理由わけは--

国中くにじゅうらばる、神通力じんつうりき賢女達けんじょたちすべて、まねいておきながら…
わたしだけまねかぬ傲慢ごうまんなるおうよ。いわいの宴席えんせきのろいをえてやろう!

ひめ運命うんめいわず余命十五年よめいじゅうごねん
紡錘つむにさされて、ゆかたおれて、ぬがいい!

「いいえ-」

<<十三人目の賢女アルテローゼ>>よ。不吉ふきつこと退しりぞけよう。
百年ひゃくねんんだとせて、寝台しんだいうえただねむるだけ!

ならば、どちらのちからが、上回うわまわっているか、嗚呼ああながときのみぞる……

あさよるかえす。
のぞもうとも、のぞまざろうとも。
光陰こういんごとり、大樹たいじゅにもいくつかの年輪ねんりんきざむ。
齢十五よわいじゅうごあさむかえることとなった、そんなわたしが……。

七の罪科ズィープトシュールト
ばらにかれて ねむ理由わけは--

燭台しょくだいれるひかり 仄暗ほのぐらやみらす 石壁いしかべ部屋へやまわふるとうがる
せま螺旋型ねじ階段かいだんのぼると 部屋へやなか ひと老婆ろうばあさつむいでいた

こんにちは、おばあさん。ここでなにしてるの?

いとっておりますのじゃ

じゃあ、それなぁに? 面白おもしろそうに、ぐるぐるまわってるもの!?

ぼく理想りそう花嫁はなよめ何処どこるのだろう?
嗚呼ああ 西にしひがしきたみなみあめにもけず かぜにもけず
さがしたけれど つからない……とおもってた矢先やさき
素晴すばらしい うわさいた--

ばらの生垣いけがきいだかれた白亜はくあしろ
そらのぞ薔薇ばらとう ねむうつくしい姫君ひめぎみ

嗚呼ああ ただ ばらひめ伝説いいつたえいただけで 運命うんめい かんじた
彼女かのじょこそが きっとぼくの<<捜し求めていた女性エリス>>なのだろう
ならば どんな困難こんなんえてみせよう!

まよいのもりきりれてゆく
ぼくいざなってくれるのか? いとしいひめのもとへ
とげ生垣いけがきくちけてゆく
ぼくみちびいてくれるのか? いとしい彼女かのじょのもとへと--

燭台しょくだいれるひかり微睡まどろんだやみらす。
石壁いしかべ部屋へやばし、ふるとうがる。
せま螺旋型ねじ階段かいだんのぼると--
部屋へやなかひとり、乙女おとめ横臥よこたわっていた……。

予定調和な王子の接吻で姫が目覚めると、
役割を終えた野ばらは、立ち所に立ち枯れて朽ち果て、
長過ぎる午睡を貪っていた城の愉快な面々も、
何事も無かったかのように、彼等の愉快な日常を再開した。

七の罪科ズィープトシュールト
気高けだか王女おうじょのろうなんて 傲慢ごうまんなのはおまえほうよ!

--そして彼女かのじょは、
まれたひめもりてることとなる……。