今も、やさしい雪 歌詞 森恵 ふりがな付

少すこし開ひらいた窓まどに 綿雪わたゆきが滑すべり込こむ
赤あかくなった目蓋まぶたに 不規則ふきそくに溶とけていく

眠ねむらない夜よるでいい 慌あわただしい日々ひびがいい
心こころの空白くうはくを 無理むりやりに詰つめ込こみたくて

素直すなおに泣なけばよかったの? 笑わらえばよかったの?
答こたえのない計算けいさんばかり 繰くり返かえして壊こわしてしまった

離はなれなければ分わからない 愛あいがどうしてあるんだろう
思おもい出でに甘あまえてしまうよ まだ忘わすれられそうにないんだ
自分じぶんを許ゆるせる時ときが いつかまた来くるかな
愛あいされること 望のぞむだけじゃない
私わたしでいたい 私わたしでいたいよ

言葉ことばなんていらない 優やさしさもいらない
今いまは胸むねを抉えぐる 冷つめたい薔薇ばらのトゲになる

幸しあわせは本当ほんとうだったの? 縋すがればよかったの?
出口でぐちのない後悔こうかいばかり 壁かべのように降ふり積つもっていく

悲かなしみが消きえないなら 心こころを今いまは抱だきしめよう
遠とおい夜明よあけ 広ひろがる雪ゆき
それでいいよ それだけでいいよ

離はなれなければ分わからない 愛あいがどうしてあるんだろう
きりがない涙なみだでごめんね まだ忘わすれられそうにないけど
自分じぶんを救すくえる時ときが いつかまた来くるかな
愛あいされること 望のぞむだけじゃない
私わたしでいたい 私わたしでいたいよ
誰だれよりも想おもっていた あなたがそう
教おしえてくれたよ