火ひの粉こ散ちらして 舞まいあがる
篝火かがりび切せつない 薪能たきぎのう
あなた思おもえば 涙なみだが走はしる
未練みれんごころに からみつく
日暮ひぐれむらさき 風かぜの宿やど
秋あきの扇おうぎに はらはらと
こぼれてはかない 萩はぎの花はな
月つきは満みちても 心こころは今いまも
恋路こいじにはぐれて 闇やみのなか
夢ゆめも泡沫うたかた 風かぜの宿やど
襟えりの乱みだれに 手てをあてて
忍しのんで佇たたずむ 段だんかずら
抱だいてください 寒さむがる肌はだを
あなた今いますぐ そばにきて
帯おびが悲かなしい 風かぜの宿やど
火hiのno粉ko散chiらしてrashite 舞maいあがるiagaru
篝火kagaribi切setsuないnai 薪能takiginou
あなたanata思omoえばeba 涙namidaがga走hashiるru
未練mirenごころにgokoroni からみつくkaramitsuku
日暮higuれむらさきremurasaki 風kazeのno宿yado
秋akiのno扇ougiにni はらはらとharaharato
こぼれてはかないkoboretehakanai 萩hagiのno花hana
月tsukiはha満miちてもchitemo 心kokoroはha今imaもmo
恋路koijiにはぐれてnihagurete 闇yamiのなかnonaka
夢yumeもmo泡沫utakata 風kazeのno宿yado
襟eriのno乱midaれにreni 手teをあててwoatete
忍shinoんでnde佇tatazuむmu 段danかずらkazura
抱daいてくださいitekudasai 寒samuがるgaru肌hadaをwo
あなたanata今imaすぐsugu そばにきてsobanikite
帯obiがga悲kanaしいshii 風kazeのno宿yado