昔むかし。
新宿駅しんじゅくえき裏うらには空地あきちが在あって、
フェンスで戯たわむれる風かぜが帰かえり道みちだった。
地下道ちかどう。
駆かけ抜ぬけて茜空あかねぞら。
都会とかいの匂におい。
あの頃ころとさして変かわらない。
ああ、いいね。
東京とうきょうは黄昏たそがれて、赤あかい光ひかりがビルを濡ぬらす。
点ともしだす街灯がいとうに、人影ひとかげは皆みんな、夜よるへ急いそぐ。
今いま。
この幸しあわせに意味いみはあるのでしょうか?
引ひき換かえに無なくしたのは何なになのでしょうか?
そして、季節きせつは目めまぐるしく映うつり変かわり、
答こたえは、もう、いらなくなった。
数かぞえきれない嘘うそを誰だれかの為ために口くちずさむ。
『違ちがう』、けれど『同おなじ』日々ひびを生いこう。
東京とうきょうは黄昏たそがれて、赤あかい光ひかりがビルを濡ぬらす。
さんざめく街角まちかどに、人影ひとかげは只ただ、消きえていった。
夕映ゆうばえに沈しずむ、東京とうきょうを見みてた。
どこまでも沈しずむ、東京とうきょうを見みてた。
歩あるき出だす。
自分じぶんらしく。
後悔こうかいも大切たいせつに。
色褪いろあせた人生じんせいなら、
それもまたいいものさ。
いつか見みた夢ゆめなら、
きっと誰だれかが自分じぶんの代かわりに叶かなえてくれるんだろう。
素晴すばらしきこの東京とうきょうで。
素晴すばらしきこの東京とうきょうで―――――。
昔mukashi。
新宿駅shinjukueki裏uraにはniha空地akichiがga在aってtte、
フェンスfensuでde戯tawamuれるreru風kazeがga帰kaeりri道michiだったdatta。
地下道chikadou。
駆kaけke抜nuけてkete茜空akanezora。
都会tokaiのno匂nioいi。
あのano頃koroとさしてtosashite変kaわらないwaranai。
ああaa、いいねiine。
東京toukyouはha黄昏tasogaれてrete、赤akaいi光hikariがgaビルbiruをwo濡nuらすrasu。
点tomoしだすshidasu街灯gaitouにni、人影hitokageはha皆minna、夜yoruへhe急isoぐgu。
今ima。
このkono幸shiawaせにseni意味imiはあるのでしょうかhaarunodesyouka?
引hiきki換kaえにeni無naくしたのはkushitanoha何naniなのでしょうかnanodesyouka?
そしてsoshite、季節kisetsuはha目meまぐるしくmagurushiku映utsuりri変kaわりwari、
答kotaえはeha、もうmou、いらなくなったiranakunatta。
数kazoえきれないekirenai嘘usoをwo誰dareかのkano為tameにni口kuchiずさむzusamu。
『違chigaうu』、けれどkeredo『同onaじji』日々hibiをwo生iこうkou。
東京toukyouはha黄昏tasogaれてrete、赤akaいi光hikariがgaビルbiruをwo濡nuらすrasu。
さんざめくsanzameku街角machikadoにni、人影hitokageはha只tada、消kiえていったeteitta。
夕映yuubaえにeni沈shizuむmu、東京toukyouをwo見miてたteta。
どこまでもdokomademo沈shizuむmu、東京toukyouをwo見miてたteta。
歩aruきki出daすsu。
自分jibunらしくrashiku。
後悔koukaiもmo大切taisetsuにni。
色褪iroaせたseta人生jinseiならnara、
それもまたいいものさsoremomataiimonosa。
いつかitsuka見miたta夢yumeならnara、
きっとkitto誰dareかがkaga自分jibunのno代kaわりにwarini叶kanaえてくれるんだろうetekurerundarou。
素晴subaらしきこのrashikikono東京toukyouでde。
素晴subaらしきこのrashikikono東京toukyouでde―――――。