台風の目 歌詞 森 大翔 ふりがな付

何なにかになりたくて足掻あがいても
つきまとう嘲笑あざわらう声こえ
振ふり返かえっても誰だれもいやしない
分わかっている癖くせに
その声こえは自分じぶんから滲にじんでいる

振ふり切きるように走はしっても
深ふかい霧きりの道みちに辿たどり着つく
僕ぼくらの想おもう結末けつまつなんか来こないから
型かたにはめこまれないように錆さびれた価値観かちかんを
塗ぬり替かえてしまおう

目めまぐるしく流ながれていく時ときの中なかで叫さけぶ
ここは台風たいふうの目め
同おなじ明日あすが来くる事ことはもう二に度どと無ないのに
同おなじ事ことを繰くり返かえし乾涸ひからびた心こころに
水みずやりもせず降ふるはずのない
雨あめをまだ待まつつもりなの

戻もどらない時間じかんの記憶きおくはまるで抜ぬけ殻がらのようで
それに籠こもる僕ぼくはちっぽけだった

強つよく握にぎったコンパスはとうに狂くるい始はじめた
ここは台風たいふうの目め
汚よごれたガラスに写うつる自分じぶんとはさよなら
言いい訳わけと後悔こうかいまみれの夜よるはもういやだから
確たしかなものを見みつけるために
もっと足掻あがいてやろう