さかさまの雨 歌詞 黒木渚 ふりがな付

シャンパングラスの中なか
さかさまの雨あめが降ふる
病やまいのように出で口ぐちがないし
傷きずつくこともできない

シャワーを浴あびてこの恋こいが終おわる
石鹸せっけんみたいにすり減へって終おわる

乱みだれてもいい 忘わすれてもいい
一瞬いっしゅんマグマになれればいい
君きみは私わたしのものだったよ
この夜よるだけ 二に時間じかんだけ

汚よごれてもいい 壊こわれてもいい
特別とくべつな誰だれかになれればいい
君きみの狡ずるさが好すきだったよ
この夜よるだけ 二に時間じかんだけは

シャンパングラスの中なか
安物やすものの雨あめが降ふる
若わかくもないし 綺麗きれいじゃないし
すがりつくこともできない

ドラマのようにありふれて終おわる
予告よこく通どおりに堕落だらくして終おわる

一人ひとりでもいい 二人ふたりでもいい
粉々こなごなに砕くだけてしまえばいい
君きみの全すべてが欲ほしかったよ
この夜よるだけ 二に時間じかんだけ

むなしくていい さみしくていい
繋つながってるならそれだけでいい
君きみの弱よわさも好すきだったよ
この夜よるだけ 二に時間じかんだけは

醜みにくくていい 惨みじめでもいい
一瞬いっしゅん狂気きょうきに触ふれればいい
君きみは私わたしのものだったよ
この夜よるだけ 二に時間じかんだけ

痛いたみでもいい 叫さけびでもいい
曖昧あいまいな何なにかじゃなければいい
残酷ざんこくなとこも好すきだったよ
この夜よるだけ 二に時間じかんだけは