なにも忘れるわけじゃない 歌詞 藤川千愛 ふりがな付

無なくしたものと 手てにしたものと
どちらが多おおい道みちだったかな
天秤てんびんに掛かけてみたところで
何なんの意味いみもないから
もうやめぇやめぇ

黄昏たそがれ間近まぢか 君きみを探さがして
僕ぼくはただ空そら見上みあげ祈いのる
頬ほほを撫なでた緩ゆるい風かぜに想おもいを託たくして
目めを閉とじて待まとう

泡あわのように儚はかない嘘うそ
騙だまして欲ほしい
染そめて欲ほしいんよ
隣となりにいない君きみなのに
あの日ひの君きみよりもっともっと
愛いとしいなんて
何なにがどうなっとるん?

もうすべて受うけ入いれるから
もうすべて受うけ入いれて先さきへと
結むすんだ約束やくそく 色褪いろあせようと
忘わすれるわけじゃない わけじゃない
忘わすれるわけじゃない
もうすべて受うけ入いれるから
もうすべて受うけ入いれて謳うたおう
千切ちぎった心こころの 痛いたみが嬉うれしい
そう思おもえる日ひが来くると
なにも忘わすれるわけじゃない

押おし寄よせる波なみ さらっていくの
確たしかなものが過去かこになってく
自分じぶんを責せめてみたところで
誰だれも笑わらえないから
もうやめぇやめぇ

あした世界せかいが滅ほろびようとも
林檎りんごの木きを植うえようよ ふたり
与あたえることを夢見ゆめみる現在いま
怖こわくなんてないよ
目めを閉とじて待まとう

君きみの匂におい優やさしい声こえ
薄うすまりゃしない
焼やき付ついてるんだ
隣となりにいない君きみなのに
あの日ひの君きみよりもっともっと
愛いとしいなんて
何なにがどうなっとるん?
どうなっとるん?

もうすべて受うけ入いれるから
もうすべて受うけ入いれて先さきへと
結むすんだ約束やくそく 色褪いろあせようと
忘わすれるわけじゃない わけじゃない
忘わすれるわけじゃない
もうすべて受うけ入いれるから
もうすべて受うけ入いれて謳うたおう
千切ちぎった心こころの 痛いたみが嬉うれしい
そう思おもえる日ひが来くると
なにも忘わすれるわけじゃない