カメとピューマとフラミンゴ 歌詞 KICK THE CAN CREW NHK「みんなのうた～ひろがれ!いろとりどり」 ふりがな付

晴はれの日ひ
雨あめの日ひ
亀かめの日々ひび
なんもしないで
のんびり
ここにいる
ここに根ねざす
それでも違ちがう生活せいかつ 思おもい描えがく
例たとえばピューマみたいに駆かけ回まわりたいんだ
フラミンゴみたいに飛とびたいんだ
あーなりたい
こーなりたいばっかり
こんな小ちいさい自分じぶんが嫌きらいだ
せまい世界せかいよりでっかい世界せかい
描えがいてたいけど 手ても足あしも出でない
硬かたい甲羅こうらのなかに閉とじこもる
代かわり映ばえのない きれいな星ほしの夜よる

僕ぼくはピューマ
みんな勇敢ゆうかんだって言いうんだ
わからない自分じぶんじゃ
確たしかに集団しゅうだんじゃなく行動こうどうは単独たんどく
高たかく遠とおく跳とぶジャンプ力りょく
獲物えものを追おいかけ 早はやく動うごく
姿すがたを見みてたら思おもうかも「貫禄かんろくある」って
でも みんな顔かお怖こわがってるのわかってる
あぁ あのフラミンゴみたいに
スリムで鮮あざやかな美うつくしさがあったらなぁ
いつも走はしるだけじゃなく カメのように
ゆったり自然しぜんを感かんじる感性かんせいがあったらなぁ

巨大きょだいな群むれ
その中なかの一いち羽わ
旅たびを重かさねバタバタの日々ひびさ
羽はねを広ひろげゆらりゆらりと
バイバイ繰くり返かえす僕ぼくフラミンゴ
派手はでな体からだで集団しゅうだん行動こうどう
指揮しきをとる誰だれかの言いった事こと
従したがって今日きょうも過すごす生活せいかつ
和気藹々わきあいあいすごく贅沢ぜいたく
でもひとりじゃないが 引ひっ越こしばかり
穏おだやかに暮くらす亀かめが羨うらやましい
憧あこがれる自由じゆう行動こうどう
ピューマはいつも威風堂々いふうどうどうでいいな

こうして僕ぼくは生いきている
その向むこうで君きみは君きみでいる
君きみは僕ぼくと違ちがってて
僕ぼくは君きみを欲ほしがっている
そして 君きみも誰だれかに憧あこがれ
その誰だれかは誰だれかに憧あこがれ
それが僕ぼくなのかもと思おもえるなら
自分じぶんの事ことを好すきにやっとなれるかな

ここに根ねを張はる 小ちいさく胸むねを張はる
気配けはいを感かんじる またひとり走はしる
沢山たくさんの仲間なかまと 今日きょうも遠とおく羽はばたく
それぞれの眼めに夕日ゆうひが輝かがやく
ぼんやり分わかった
誰だれかになりたかったけど
やめとくんだ僕ぼくがいいよ
カメとピューマとフラミンゴ