輪郭のないもの 歌詞 中田裕二 ふりがな付

綺麗きれいなシンメトリーの
花はなびらを見みるたび
太刀打たちうちもできない
人ひとの足たりなさが沁しみた

進すすむしか能のうがない
欲ほしがるしかない
満みたされたらそれで終おわり
何なにも残のこらないのに

声こえに出だせばどれもが
嘘うそになってしまうようで
得体えたいの知しれぬあなたを
それを愛あいしているんだ
形けいにせずに 答こたえも出ださず
なすがままふたりでいよう

夜風よかぜの優やさしさに
涙なみだする時ときには
求もとめ過すぎる心こころが
鉛なまりのように重おもたかった

ぶつけては壊こわして
自分じぶんしか見みえない
手てに入はいれたら更さらに迷まよい
とても虚むなしかったよ

抱だきしめてはありかを
探さがしてばかりで
せめてその温ぬくもりで
確たしかめようとするんだ
浅あさはかだよね そんなことより
あるがままふたりでいよう