地下鉄ちかてつの窓まどに 急きゅうに映うつる顔かおが じっとこっちを見みる
そのひどく不安気ふあんげな目めを 逸そらすことも出来できず立たち尽つくしていた
耳みみの奥おくで 後うしろ指ゆびさす声こえがこだまする
ああ 僕ぼくが僕ぼくであろうとすればするほど 厭いとう声こえは大おおきくなるみたいだ
「ねえ、僕ぼくはあのときどうすればよかった?」
わからない わからないまま チクチクと時間じかんだけがただ過すぎていく
ため息いきのようにドアが開ひらく ゆらゆらと進すすむ地下ちか通路つうろ
歩あるいても歩あるいても 答こたえなんか出でない
地上ちじょうへ出でると 煩うるさいくらいの散光さんこうが僕ぼくを責せめた
深ふかく 深ふかく 潜もぐったままの
僕ぼくの声こえを 抱かかえて歩あるいた
太陽たいようにあぶり出だされる 僕ぼくの孤独こどくのカタチが
後あとずさりするように 影かげになった
眩まぶしすぎる正ただしさで 僕ぼくへと照てりつけないで
遮さえぎったこの腕うでだけが僕ぼくを庇かばう
逃にげるように駆かけ込こんだゲームセンター
ドクン ドクン モグラを叩たたく音おとが響ひびいていた
振ふり下おろされるたび僕ぼくに痛いたみが走はしるのは何故なぜだ
叩たたかれては沈しずんでいく どこから顔かおをだしても上手うまく避よけられない
その姿すがたはまるで僕ぼくだ
ため息いきに曇くもって見みえなくなっていた場所ばしょ そこにうずくまっていたんだ
ああそうだ ずっと気きづけずにいたんだ
僕ぼくへと打うちつけられた 憫笑びんしょう 冷評れいひょう
倒たおれないようにするのに精一杯せいいっぱいで
その一ひとつ一ひとつが痛いたくて怖こわいのに 流ながせなかった涙なみだのことを
深ふかく 深ふかく 潜もぐったままの
僕ぼくの声こえに この手てを伸のばして
僕ぼくであろうとすることが どうしてこんなに痛いたいの?
心こころが擦こすれては ひび割われてく
そんな胸むねの奥底おくそこから 生うまれてく言葉ことばたちが
何度なんどだって 這はい出だして 叫さけぶ 僕ぼくのために
辛つらいって 苦くるしいって こみ上あげるのに
言いえないから 癒いえないまま 引ひき摺ずっている
逃にげたいとか 泣なきたいとか そんな感情かんじょうに
言葉ことばが追おいつくのは いつもよろよろと彷徨さまよったあとで
心こころの中なかで叫さけんだって反響はんきょうするだけ
だけど叫さけべないことは もっと苦くるしくて
だから誰だれにも届とどかなくても声こえにするよ
たった一人ひとり自分じぶんには 聴きこえるように
僕ぼくであろうとするために この痛いたみがあるのなら
見失みうしなわないように 抱だきしめている
誰だれかが望のぞむ理想いろには 僕ぼくは変かわれない だから
何度なんどだって 這はい出だした 声こえ抱かかえて 生いきる
地下鉄chikatetsuのno窓madoにni 急kyuuにni映utsuるru顔kaoがga じっとこっちをjittokotchiwo見miるru
そのひどくsonohidoku不安気fuangeなna目meをwo 逸soらすこともrasukotomo出来dekiずzu立taちchi尽tsuくしていたkushiteita
耳mimiのno奥okuでde 後ushiろro指yubiさすsasu声koeがこだまするgakodamasuru
ああaa 僕bokuがga僕bokuであろうとすればするほどdearoutosurebasuruhodo 厭itoうu声koeはha大ooきくなるみたいだkikunarumitaida
「ねえnee、僕bokuはあのときどうすればよかったhaanotokidousurebayokatta?」
わからないwakaranai わからないままwakaranaimama チクチクchikuchikuとto時間jikanだけがただdakegatada過suぎていくgiteiku
ためtame息ikiのようにnoyouniドアdoaがga開hiraくku ゆらゆらとyurayurato進susuむmu地下chika通路tsuuro
歩aruいてもitemo歩aruいてもitemo 答kotaえなんかenanka出deないnai
地上chijouへhe出deるとruto 煩urusaいくらいのikuraino散光sankouがga僕bokuをwo責seめたmeta
深fukaくku 深fukaくku 潜moguったままのttamamano
僕bokuのno声koeをwo 抱kakaえてete歩aruいたita
太陽taiyouにあぶりniaburi出daされるsareru 僕bokuのno孤独kodokuのnoカタチkatachiがga
後atoずさりするようにzusarisuruyouni 影kageになったninatta
眩mabuしすぎるshisugiru正tadaしさでshisade 僕bokuへとheto照teりつけないでritsukenaide
遮saegiったこのttakono腕udeだけがdakega僕bokuをwo庇kabaうu
逃niげるようにgeruyouni駆kaけke込koんだndaゲgeームセンタmusentaー
ドクンdokun ドクンdokun モグラmoguraをwo叩tataくku音otoがga響hibiいていたiteita
振fuりri下oろされるたびrosarerutabi僕bokuにni痛itaみがmiga走hashiるのはrunoha何故nazeだda
叩tataかれてはkareteha沈shizuんでいくndeiku どこからdokokara顔kaoをだしてもwodashitemo上手umaくku避yoけられないkerarenai
そのsono姿sugataはまるでhamarude僕bokuだda
ためtame息ikiにni曇kumoってtte見miえなくなっていたenakunatteita場所basyo そこにうずくまっていたんだsokoniuzukumatteitanda
ああそうだaasouda ずっとzutto気kiづけずにいたんだdukezuniitanda
僕bokuへとheto打uちつけられたchitsukerareta 憫笑binsyou 冷評reihyou
倒taoれないようにするのにrenaiyounisurunoni精一杯seiippaiでde
そのsono一hitoつtsu一hitoつがtsuga痛itaくてkute怖kowaいのにinoni 流nagaせなかったsenakatta涙namidaのことをnokotowo
深fukaくku 深fukaくku 潜moguったままのttamamano
僕bokuのno声koeにni このkono手teをwo伸noばしてbashite
僕bokuであろうとすることがdearoutosurukotoga どうしてこんなにdoushitekonnani痛itaいのino?
心kokoroがga擦kosuれてはreteha ひびhibi割waれてくreteku
そんなsonna胸muneのno奥底okusokoからkara 生uまれてくmareteku言葉kotobaたちがtachiga
何度nandoだってdatte 這haいi出daしてshite 叫sakeぶbu 僕bokuのためにnotameni
辛tsuraいってitte 苦kuruしいってshiitte こみkomi上aげるのにgerunoni
言iえないからenaikara 癒iえないままenaimama 引hiきki摺zuっているtteiru
逃niげたいとかgetaitoka 泣naきたいとかkitaitoka そんなsonna感情kanjouにni
言葉kotobaがga追oいつくのはitsukunoha いつもよろよろとitsumoyoroyoroto彷徨samayoったあとでttaatode
心kokoroのno中nakaでde叫sakeんだってndatte反響hankyouするだけsurudake
だけどdakedo叫sakeべないことはbenaikotoha もっとmotto苦kuruしくてshikute
だからdakara誰dareにもnimo届todoかなくてもkanakutemo声koeにするよnisuruyo
たったtatta一人hitori自分jibunにはniha 聴kiこえるようにkoeruyouni
僕bokuであろうとするためにdearoutosurutameni このkono痛itaみがあるのならmigaarunonara
見失miushinaわないようにwanaiyouni 抱daきしめているkishimeteiru
誰dareかがkaga望nozoむmu理想iroにはniha 僕bokuはha変kaわれないwarenai だからdakara
何度nandoだってdatte 這haいi出daしたshita 声koe抱kakaえてete 生iきるkiru