風かぜにさんさら 葦あしが鳴なる
ともに俺おれらも 枯かれる葦あし
なまじ情じょうに 棹さおさして
泣ないて流ながれるよう
これが運命さだめか 川かわ育そだち
水みずに写うつした 角つのかくし
それが別わかれの しるしかよ
どうせ嫁とついで 行いくのなら
なぜに俺おれらのよう
舟ふねに涙なみだを 置おいて行いく
月つきにしょんぼり 枯かれ落おちる
葦あしも俺おれらも すたれもの
せめてあの娘この 便たよりなど
棹さおにたぐってよう
舟ふねをささえに 生いきるのさ
風kazeにさんさらnisansara 葦ashiがga鳴naるru
ともにtomoni俺oreらもramo 枯kaれるreru葦ashi
なまじnamaji情jouにni 棹saoさしてsashite
泣naいてite流nagaれるようreruyou
これがkorega運命sadameかka 川kawa育sodaちchi
水mizuにni写utsuしたshita 角tsunoかくしkakushi
それがsorega別wakaれのreno しるしかよshirushikayo
どうせdouse嫁totsuいでide 行iくのならkunonara
なぜにnazeni俺oreらのようranoyou
舟funeにni涙namidaをwo 置oいてite行iくku
月tsukiにしょんぼりnisyonbori 枯kaれre落oちるchiru
葦ashiもmo俺oreらもramo すたれものsutaremono
せめてあのsemeteano娘koのno 便tayoりなどrinado
棹saoにたぐってようnitagutteyou
舟funeをささえにwosasaeni 生iきるのさkirunosa