恋ヒ数え 歌詞 志方あきこ ふりがな付

いずこへ埋うめましょうか
咲さき終おえりし想おもいを
いずこへ棄すてましょうか
亡なくしましょうか

どこまで紡つむぎましょうか
恋こいし哀かなし年月としつき
どこまで織おりましょうか
沙羅さらに 永ながきと

いずこへと埋うめましょうか
いずこへと棄すてましょうか

薄墨うすずみ重かさねて ゆるり霞かすむ朧おぼろ
出口でぐちは 黄泉よみ路じと 涙なみだ零こぼしてゆく

まわれ まわれ ハ千代やちよのひびき
愛いとおし厭いとしと 指ゆびを折おって廻まわれ

いずこへと埋うめましょうか
いずこへと棄すてましょうか

いずこへ遣やりましょうか
褪あせし枯がれし想おもいを
いずこへ流ながしましょうか
水面みなも遠とおくと

宵闇よいやみ灯ともし火び そろり映うつる影絵かげえ
扉とびらは岩戸いわとと 嘘うそに囚とらわれてく

まわれ まわれ 十六夜いざよいの道みち
乞こわれ 壊こわれて 息いきを切きって廻まわれ

幾年いくとせに永久とこしえに
袖そで乾かわく間まもなく夢ゆめに 浮うかされてゆく

漁いさり火びか狐火きつねびか
彼岸ひがんは鬼おにの火ひか
いざふみ いざゆかん 焼やけ跡あとの夜半よわに

宴うたげの 終おわりにしんと 狂くるう恋路こいじ
明あけても 黄泉よみ路じと ひとり駆かられてく

まどえ まどえ うたかたの蝉せみ
をかし 可笑おかしと 衣ころも解といて舞まえ

まわれ まわれ ハ千代やちよに迷まよい
誤あやまめ 殺あやめて 絆きずな切きってまわれ

朱あけに酔よって 嗤わらえ