眠ねむい風かぜにくすぐられて軽かるく咳せきをして
轍わだちを辿たどり ただひたすらに 刻きざむ足音あしおとを 一ひとつ一ひとつ数かぞえる
変かわりだした季節きせつの色いろに一度頷いちどうなずいて
木陰こかげの先さき 駅えきの向むこうに立たち並ならぶビルを 一ひとつ一ひとつ眺ながめる
梅雨明つゆあけの町まちを 夏なつが乾かわかして
幾いくつかの約束やくそくが そっと動うごき出だす頃ころ
ガード下したの人々ひとびとにも見みえているのかな
白しろい羽根はねのセスナがほら 青空あおぞらの中なかを 淡あわく淡あわく 彼方かなたへ
探さがす事ことも目指めざす事ことも創つくりかけのまま
余白よはくだけが増ふえ始はじめた あやふやな日々ひびを 一ひとつ一ひとつ重かさねる
蝉せみの鳴なき声ごえが かすかに響ひびいて
幾いくつかの思おもい出でがそっと目めを覚さます頃ころ
片目かためをなくした野良猫のらねこにも見みえているのかな
白しろい羽根はねのセスナがほら 青空あおぞらの中なかを 淡あわく淡あわく 彼方かなたへ
逃にげ水みずが揺ゆれて 陽炎かげろうが揺ゆれて
幾いくつかの憧あこがれが そっと色褪いろあせる頃ころ
記憶きおくだけの遠とおい君きみにも見みえているのかな
白しろい羽根はねのセスナがほら青空あおぞらの中なかを 淡あわく 淡あわく
走はしり書がきのあの言葉ことばなら 届とどけられるかな
白しろい羽根はねのセスナを今いま 青空あおぞらの中なかへ 淡あわく淡あわく 見送みおくろう
淡あわく淡あわく彼方かなたへ 淡あわく淡あわく彼方かなたへ
眠nemuいi風kazeにくすぐられてnikusugurarete軽karuくku咳sekiをしてwoshite
轍wadachiをwo辿tadoりri ただひたすらにtadahitasurani 刻kizaむmu足音ashiotoをwo 一hitoつtsu一hitoつtsu数kazoえるeru
変kaわりだしたwaridashita季節kisetsuのno色iroにni一度頷ichidounazuいてite
木陰kokageのno先saki 駅ekiのno向muこうにkouni立taちchi並naraぶbuビルbiruをwo 一hitoつtsu一hitoつtsu眺nagaめるmeru
梅雨明tsuyuaけのkeno町machiをwo 夏natsuがga乾kawaかしてkashite
幾ikuつかのtsukano約束yakusokuがga そっとsotto動ugoきki出daすsu頃koro
ガgaードdo下shitaのno人々hitobitoにもnimo見miえているのかなeteirunokana
白shiroいi羽根haneのnoセスナsesunaがほらgahora 青空aozoraのno中nakaをwo 淡awaくku淡awaくku 彼方kanataへhe
探sagaすsu事kotoもmo目指mezaすsu事kotoもmo創tsukuりかけのままrikakenomama
余白yohakuだけがdakega増fuえe始hajiめたmeta あやふやなayafuyana日々hibiをwo 一hitoつtsu一hitoつtsu重kasaねるneru
蝉semiのno鳴naきki声goeがga かすかにkasukani響hibiいてite
幾ikuつかのtsukano思omoいi出deがそっとgasotto目meをwo覚saますmasu頃koro
片目katameをなくしたwonakushita野良猫noranekoにもnimo見miえているのかなeteirunokana
白shiroいi羽根haneのnoセスナsesunaがほらgahora 青空aozoraのno中nakaをwo 淡awaくku淡awaくku 彼方kanataへhe
逃niげge水mizuがga揺yuれてrete 陽炎kagerouがga揺yuれてrete
幾ikuつかのtsukano憧akogaれがrega そっとsotto色褪iroaせるseru頃koro
記憶kiokuだけのdakeno遠tooいi君kimiにもnimo見miえているのかなeteirunokana
白shiroいi羽根haneのnoセスナsesunaがほらgahora青空aozoraのno中nakaをwo 淡awaくku 淡awaくku
走hashiりri書gaきのあのkinoano言葉kotobaならnara 届todoけられるかなkerarerukana
白shiroいi羽根haneのnoセスナsesunaをwo今ima 青空aozoraのno中nakaへhe 淡awaくku淡awaくku 見送miokuろうrou
淡awaくku淡awaくku彼方kanataへhe 淡awaくku淡awaくku彼方kanataへhe