陸奥むつの海風うみかぜ 横よこなぐり
馬うまのたてがみ 凍こおりつく
草くさをかじって 地ちに這はえば
流ながれ身みの上うえ 雪ゆきが舞まう
あきは十七じゅうしち 会津あいづの娘むすめ
戦いさくなければ 花はなの春はる
恋こいにうつつを ぬかす暇ひま
あればわずかな 米こめを売うる
泥どろの着物きものを はしょっても
きりり心こころは 襟えり正ただす
刃やいぱ懐ふところ 会津あいづの娘むすめ
恥はじは死しんでも かきませぬ
北斗七星ほくとしちせい その南みなみ
着ついた斗南となみは 荒あれ野原のはら
命いのち燃もやした もののふの
天そらにまたたく 魂たましいよ
生いきてみせると 会津あいづの娘むすめ
祈いのる姿すがたに 流ながれ星ぼし
あきは十七じゅうしち 会津あいづの娘むすめ
戦いさくなければ 花はなの春はる
陸奥mutsuのno海風umikaze 横yokoなぐりnaguri
馬umaのたてがみnotategami 凍kooりつくritsuku
草kusaをかじってwokajitte 地chiにni這haえばeba
流nagaれre身miのno上ue 雪yukiがga舞maうu
あきはakiha十七juushichi 会津aiduのno娘musume
戦isakuなければnakereba 花hanaのno春haru
恋koiにうつつをniutsutsuwo ぬかすnukasu暇hima
あればわずかなarebawazukana 米komeをwo売uるru
泥doroのno着物kimonoをwo はしょってもhasyottemo
きりりkiriri心kokoroはha 襟eri正tadaすsu
刃yaipa懐futokoro 会津aiduのno娘musume
恥hajiはha死shiんでもndemo かきませぬkakimasenu
北斗七星hokutoshichisei そのsono南minami
着tsuいたita斗南tonamiはha 荒aれre野原nohara
命inochi燃moやしたyashita もののふのmononofuno
天soraにまたたくnimatataku 魂tamashiiよyo
生iきてみせるとkitemiseruto 会津aiduのno娘musume
祈inoるru姿sugataにni 流nagaれre星boshi
あきはakiha十七juushichi 会津aiduのno娘musume
戦isakuなければnakereba 花hanaのno春haru