叶かなわぬ恋こいを追おい 一いち夜やを泣ないた
おんながいただろ 宿場町しゅくばまち
今いまじゃ昔むかしの 面影おもかげないが
願ねがいは同おなじと 泣なくおまえ
なごりの横山よこやま 宿やどの灯ひがともる
開ひらいた宿帳やどちょうに 手てを添そえ合あって
おまえの名前なまえに 妻つまと書かく
燃もえて絡からんだ ふたりの糸いとを
高尾たかおおろしが 責せめて吹ふく
戻もどれば多摩川たまがわ 行先いきさきは大おお垂水たるみ峠とうげ
離はなれて咲さくよりも 散ちる花はなでいい
季節きせつが流ながれる 甲州街道こうしゅうかいどう
頼たよる世間せけんも 灯あかりもないが
越こえて行いきたい 浮うき世よ峠とうげ
おまえをつつんで 絹きぬの八王子はちおうじ
叶kanaわぬwanu恋koiをwo追oいi 一ichi夜yaをwo泣naいたita
おんながいただろonnagaitadaro 宿場町syukubamachi
今imaじゃja昔mukashiのno 面影omokageないがnaiga
願negaiはha同onaじとjito 泣naくおまえkuomae
なごりのnagorino横山yokoyama 宿yadoのno灯hiがともるgatomoru
開hiraいたita宿帳yadochouにni 手teをwo添soえe合aってtte
おまえのomaeno名前namaeにni 妻tsumaとto書kaくku
燃moえてete絡karaんだnda ふたりのfutarino糸itoをwo
高尾takaoおろしがoroshiga 責seめてmete吹fuくku
戻modoればreba多摩川tamagawa 行先ikisakiはha大oo垂水tarumi峠touge
離hanaれてrete咲saくよりもkuyorimo 散chiるru花hanaでいいdeii
季節kisetsuがga流nagaれるreru 甲州街道kousyuukaidou
頼tayoるru世間sekenもmo 灯akaりもないがrimonaiga
越koえてete行iきたいkitai 浮uきki世yo峠touge
おまえをつつんでomaewotsutsunde 絹kinuのno八王子hachiouji