春はるよ来こいと 蒼あおき雪ゆきに
咽のどを枯からすは 春告鳥はるつげどりか
夏なつが来こぬと 囀さえずる声こえ
緑みどりの夢ゆめは 不如帰ほととぎすか
過すぎゆく季節きせつにさえ 虚うつろな心こころ あなた
命いのちを賭かけた恋こいに すすり泣ないてる
山やまの音おとが 霧きりを裂さいて
岩いわの清水しみずを 濁にごらすように
いばらの棘とげ 指ゆびを刺さして
滲にじむ赤あかき血ち 口くちを付つける
紅べに染そまる肌はだに 薄衣うすぎぬもなく あなた
裸はだかの胸むねを抱だいて すすり泣ないてる
幻まぼろしと深ふかく契ちぎりあう 十六夜いざよいの月影つきかげ
過すぎゆく季節きせつにさえ 虚うつろな心こころ あなた
命いのちを賭かけた恋こいに すすり泣ないてる
紅べに染そまる肌はだに 薄衣うすぎぬもなく あなた
切せつなき調しらべ奏かなで すすり泣ないてる
春haruよyo来koいとito 蒼aoきki雪yukiにni
咽nodoをwo枯kaらすはrasuha 春告鳥harutsugedoriかka
夏natsuがga来koぬとnuto 囀saezuるru声koe
緑midoriのno夢yumeはha 不如帰hototogisuかka
過suぎゆくgiyuku季節kisetsuにさえnisae 虚utsuろなrona心kokoro あなたanata
命inochiをwo賭kaけたketa恋koiにni すすりsusuri泣naいてるiteru
山yamaのno音otoがga 霧kiriをwo裂saいてite
岩iwaのno清水shimizuをwo 濁nigoらすようにrasuyouni
いばらのibarano棘toge 指yubiをwo刺saしてshite
滲nijiむmu赤akaきki血chi 口kuchiをwo付tsuけるkeru
紅beni染soまるmaru肌hadaにni 薄衣usuginuもなくmonaku あなたanata
裸hadakaのno胸muneをwo抱daいてite すすりsusuri泣naいてるiteru
幻maboroshiとto深fukaくku契chigiりあうriau 十六夜izayoiのno月影tsukikage
過suぎゆくgiyuku季節kisetsuにさえnisae 虚utsuろなrona心kokoro あなたanata
命inochiをwo賭kaけたketa恋koiにni すすりsusuri泣naいてるiteru
紅beni染soまるmaru肌hadaにni 薄衣usuginuもなくmonaku あなたanata
切setsuなきnaki調shiraべbe奏kanaでde すすりsusuri泣naいてるiteru