砂漠さばくに日ひは落おちて
冷つめたい風かぜが吹ふき行いく
星ほしをながめて
涙なみだを浮うかべた王子様おうじさま
石油せきゆの国くにはアラビヤの
若わかい純情じゅんじょうな王子様おうじさま
財産ざいさんはあるけれど
金かねじゃ買かえない男おとこの子こ
世継よつぎが生うまれぬばっかりに
愛あいし合あってる仲なかなのに
泣なく泣なく離縁りえんをさせられた
"そんな ムチャな"
運命うんめいのいたずらか
生うまれた子供こどもは女おんなの子こ
頑固がんこな王様おうさまは
妃きさきを変かえろと言いいました
黄金おうごんの御殿ごてんの片隅かたすみに
立派りっぱなハレムをこしらえて
美人びじんを揃そろえてくれたけど
妃きさきの面影おもかげ去さりやせぬ
彼女かのじょのところへ行いくことに
王子おうじは心こころを決きめました
或ある夜よるこっそり馬うまに乗のり
砂漠さばくのかなたにきえました
金かねも名誉めいよもなんのその
二人ふたりの愛あいは永遠えいえんだ
手鍋てなべ下さげても生いき抜ぬくと
"それじゃなきゃ"
やがて二人ふたりは手てをとって
さゝやかながらも家いえを持もち
生うまれた子供こどもは男おとこの子こ
しかも元気げんきな五いつつ子ごだ
オギャア オギャア オギャア
"まんず はー とりかいしつかない話はなしだな こりゃ!"
砂漠sabakuにni日hiはha落oちてchite
冷tsumeたいtai風kazeがga吹fuきki行iくku
星hoshiをながめてwonagamete
涙namidaをwo浮uかべたkabeta王子様oujisama
石油sekiyuのno国kuniはhaアラビヤarabiyaのno
若wakaいi純情junjouなna王子様oujisama
財産zaisanはあるけれどhaarukeredo
金kaneじゃja買kaえないenai男otokoのno子ko
世継yotsuぎがgiga生uまれぬばっかりにmarenubakkarini
愛aiしshi合aってるtteru仲nakaなのにnanoni
泣naくku泣naくku離縁rienをさせられたwosaserareta
"そんなsonna ムチャmuchaなna"
運命unmeiのいたずらかnoitazuraka
生uまれたmareta子供kodomoはha女onnaのno子ko
頑固gankoなna王様ousamaはha
妃kisakiをwo変kaえろとeroto言iいましたimashita
黄金ougonのno御殿gotenのno片隅katasumiにni
立派rippaなnaハレムharemuをこしらえてwokoshiraete
美人bijinをwo揃soroえてくれたけどetekuretakedo
妃kisakiのno面影omokage去saりやせぬriyasenu
彼女kanojoのところへnotokorohe行iくことにkukotoni
王子oujiはha心kokoroをwo決kiめましたmemashita
或aるru夜yoruこっそりkossori馬umaにni乗noりri
砂漠sabakuのかなたにきえましたnokanatanikiemashita
金kaneもmo名誉meiyoもなんのそのmonannosono
二人futariのno愛aiはha永遠eienだda
手鍋tenabe下saげてもgetemo生iきki抜nuくとkuto
"それじゃなきゃsorejanakya"
やがてyagate二人futariはha手teをとってwototte
さsaゝやかながらもyakanagaramo家ieをwo持moちchi
生uまれたmareta子供kodomoはha男otokoのno子ko
しかもshikamo元気genkiなna五itsuつtsu子goだda
オギャアogyaa オギャアogyaa オギャアogyaa
"まんずmanzu はhaー とりかいしつかないtorikaishitsukanai話hanashiだなdana こりゃkorya!"