君きみの幸福しあわせ 願ねがうから
白樺しらかばの頭文字イニシャルを ナイフで削けずる
『絵梨子えりこ! 泣なかないで嫁とついでおくれ』
流ながれる涙なみだ 拳こぶしで拭ふけば
湖畔こはんに真まっ赤かな 陽ひが沈しずむ
昨夜ゆうべ泣なき泣なき 焼やいたのさ
死しぬまでは離はなさぬと 記しるした手紙てがみ
『絵梨子えりこ! 思おもい出ではもらっておくよ』
小径こみちに咲さいた 笹龍胆りんどうに
やさしい面影おもかげ 偲しのぶのさ
雲くもが流ながれる 東京とうきょうへ
山脈さんみゃくの果はての空そら 慕情ぼじょうをのせて
『絵梨子えりこ! 幸福しあわせに暮くらしておくれ』
男おとこさ俺おれも 未練みれんを捨すてて
一人ひとりで生いきるよ 遠とおい道みち
君kimiのno幸福shiawase 願negaうからukara
白樺shirakabaのno頭文字inisyaruをwo ナイフnaifuでde削kezuるru
『絵梨子eriko! 泣naかないでkanaide嫁totsuいでおくれideokure』
流nagaれるreru涙namida 拳kobushiでde拭fuけばkeba
湖畔kohanにni真maっxtu赤kaなna 陽hiがga沈shizuむmu
昨夜yuube泣naきki泣naきki 焼yaいたのさitanosa
死shiぬまではnumadeha離hanaさぬとsanuto 記shiruしたshita手紙tegami
『絵梨子eriko! 思omoいi出deはもらっておくよhamoratteokuyo』
小径komichiにni咲saいたita 笹龍胆rindouにni
やさしいyasashii面影omokage 偲shinoぶのさbunosa
雲kumoがga流nagaれるreru 東京toukyouへhe
山脈sanmyakuのno果haてのteno空sora 慕情bojouをのせてwonosete
『絵梨子eriko! 幸福shiawaseにni暮kuらしておくれrashiteokure』
男otokoさsa俺oreもmo 未練mirenをwo捨suててtete
一人hitoriでde生iきるよkiruyo 遠tooいi道michi