十六夜の雨 歌詞 陰陽座 ふりがな付

もう 視界しかいが歪ゆがむ 指ゆびは震ふるえる
骨ほねが 軋きしみ上あげる
干ひ涸からぶ 此この身みよ
いっそ 朽くちよと 願ねがうも 連つれ無なし

否いなや 此これ以上いじょう 出来できるなら
独ひとり暮くれたい
なれど 亦また 二人ふたり 唇くちびるは 朱あけに染そまりて

雨あめに 打うたれる 為ために
漫そぞろに行ゆくを 見み遣やるは 夜よるの 雲くもや

刻きざんだ 咬かみ痕あと 細ほそる好よき人ひと
迚とても 見みて居いられぬ
干ひ涸からぶ 其その身みの 愛いとおしきこと
首筋くびすじを 摩さする

否いなや 此これ以上いじょう 出来できるなら
濡ぬれて触ふれたい
なれど 紛まがうなり 唇くちびるは 何故なぜに染そまるや

雨あめに 打うたれる 為ために
漫そぞろに行ゆくを 見み遣やるは 夜よるの 雲くもや
雨あめに 濡ぬれ戯そぼらせて
後生ごしょうや 遂おって来きやるな
微温ぬるい 夜よるに いざよう

否いなや 此これ以上いじょう 出来できるなら
独ひとり暮くれたい
なれど 亦また 二人ふたり 唇くちびるは 朱あけに染そまりて

雨あめに 打うたれる 為ために
漫そぞろに行ゆくを 見み遣みやるは 夜よるの 雲くもや
雨あめに 濡ぬれ戯そぼらせて
後生ごしょうや 遂おって来きやるな
雨あめに 喚おめく 十六夜いざよい