おつきさま 歌詞 中村中 ふりがな付

皺しわひとつない輝かがやく羽根はねで
はじめて飛とんだ 僕ぼくら椋鳥むくどり
風かぜに上手じょうずに乗のれない奴やつは
群むれに馴染なじめず 落おちてゆくだけ

それが 自分じぶんじゃなくて良よかった、と思おもいながら励はげまし合あう

体からだひとつで どこまで行いこうか
慣なれない言葉ことばをつぶやきながら
体からだひとつで どこまで行いこうか
そこから だれかを見下みおろしながら
そこから だれかに見下みおろされながら

だれかの為ための餌えさを運はこぶ毎日まいにち
苦にがい木きの実みは 喉のどに押おし込こんで
必死ひっしで羽根はねをばたつかせてみても
見慣みなれた景色けしき 永遠えいえんに続つづくだけ

いつか はぐれた仲間なかまも 同おなじ夕陽ゆうひを見みて泣なくだろうか 噫あい

心こころなかばで どこまで行いこうか
落おとした荷物にもつをあきらめながら
心こころなかばで どこまで行いこうか
そこから だれかを見上みあげてみれば
そこから だれかに見上みあげられている

そして すべてを見みている おつきさま
そして それをも見下みおろす だれかさま