北きたの外はずれで 飲のむ酒さけは
人ひとの温ぬくもり 燗かんの酒さけ
生いきてる匂においが よく似にてる
知しらぬ同士どうしが 手拍子てびょうし合あわせ
どこか寒かんそな 提灯ちょうちんに
歌うたを聞きかそうか 旅たびの酒さけ
雨あめの港みなとで 飲のむ酒さけは
遠とおいあの娘こを 憶おもう酒さけ
苦にがさを飲のみ干ほす ぐい呑のみに
何なにも聞きかずに 酌しゃくしてくれる
店みせのオヤジの 無口むくちさが
やけに沁しみるよ 旅たびの酒さけ
ひとり湯ゆの町まち 飲のむ酒さけは
母ははを浮うかべて 手酌てじゃく酒ざけ
つまらぬ愚痴ぐちなど こぼさない
そんな強つよさが 男おとこにあれば
酒さけに強つよくは なるまいに
詫わびて詫わびれぬ 旅たびの酒さけ
北kitaのno外hazuれでrede 飲noむmu酒sakeはha
人hitoのno温nukuもりmori 燗kanのno酒sake
生iきてるkiteru匂nioいがiga よくyoku似niてるteru
知shiらぬranu同士doushiがga 手拍子tebyoushi合aわせwase
どこかdokoka寒kanそなsona 提灯chouchinにni
歌utaをwo聞kiかそうかkasouka 旅tabiのno酒sake
雨ameのno港minatoでde 飲noむmu酒sakeはha
遠tooいあのiano娘koをwo 憶omoうu酒sake
苦nigaさをsawo飲noみmi干hoすsu ぐいgui呑noみにmini
何naniもmo聞kiかずにkazuni 酌syakuしてくれるshitekureru
店miseのnoオヤジoyajiのno 無口mukuchiさがsaga
やけにyakeni沁shiみるよmiruyo 旅tabiのno酒sake
ひとりhitori湯yuのno町machi 飲noむmu酒sakeはha
母hahaをwo浮uかべてkabete 手酌tejaku酒zake
つまらぬtsumaranu愚痴guchiなどnado こぼさないkobosanai
そんなsonna強tsuyoさがsaga 男otokoにあればniareba
酒sakeにni強tsuyoくはkuha なるまいにnarumaini
詫waびてbite詫waびれぬbirenu 旅tabiのno酒sake