傾く想い 歌詞 中村雅俊 ふりがな付

胸むねに崩くずれて 涙なみだを押おしあてた
見知みしらぬ恋こいに破やぶれたお前まえが切せつなくて

抱だきかかえても 離はなれた年としの差さが
触ふれてゆきそうな口唇くちびる止とめて 流ながれる夜よる

お前まえだけが知しらない
大人おとなの恋こいの階段かいだんを駆かけ昇のぼり
綺麗きれいになった

走はしり出だせない勇気ゆうきと
傾かたむいてくる その想おもい
まるで二人ふたりこわれてまわる回転木馬かいてんもくば

お前まえの心こころに積つもる
悲かなしみを振ふり払はらうのは
不器用ぶきような駆かけ引ひきじゃないと
千せんの言葉ことばでもないと 惑まどっているのさ

あの夏服なつふくのお前まえが呼よび戻もどる
風かぜをはらんだ瞳ひとみが不意ふいにダブってゆく

恋こいを知しってまもなく
髪型かみがたを変かえ 戯たわぐお前まえがずっと
眩まぶしく見みえた

拭ぬぐいきれない涙なみだと
抱だき寄よせるだけのこの腕うで
時ときの重おもさ知しらずにまわる回転木馬かいてんもくば

お前まえを今いま手離てばなせば
苦くるしみは溶とけてゆくけど
不器用ぶきような駆かけ引ひきじゃないさ
千せんの言葉ことばでもないさ
今夜こんやは

走はしり出だせない勇気ゆうきと
傾かたむいてくる その想おもい
まるで二人ふたりこわれてまわる回転木馬かいてんもくば
お前まえの心こころに積つもる
悲かなしみを振ふり払はらうのは
不器用ぶきような駆かけ引ひきじゃないと
千せんの言葉ことばでもないと 惑まどっているのさ