昔話 歌詞 森山直太朗 ふりがな付

昔々むかしむかしその昔むかし
その昔むかしよりもやや昔むかし
そのまた昔むかしの少すこし未来みらい
角かどを曲まがって右みぎに折おれ
公園こうえんの中なかの遊歩道ゆうほどう
並木なみきを過すぎたら二股ふたまたの
左ひだりに進すすんで右みぎを向むき
川沿かわぞいの道みちをやり過すごし
左ひだりに折おれたちょい先さきの
ポストの向むかいのその昔むかし

昔々むかしむかしその昔むかし
更さらに進すすんで森もりを抜ぬけ
行いけども行いけども後ごを見みず
砂漠さばくを裸足はだしで踏破とうはして
海うみもいくつか越こえるだろう
昔々むかしむかしはそりゃ昔むかし
ビルもないよなその昔むかし
カカシはあってもそれはよし
茶菓子ちゃがしがあったら一休ひとやすみ
車くるまも学校がっこうもない昔むかし

昔々むかしむかしその昔むかし
その昔むかしよりもやや昔むかし
そのまた昔むかしの少すこし未来みらい
今日きょうもいつかはその昔むかし
今日きょうもいつかのその昔むかし
泣ないてばっかの情なさけなし
涙なみだで盗ぬすんだ棗椰子なつめやし
猫ねこがくわえた畳鰯たたみいわし
怒おこった老婆ろうばが追跡ついせきし
はずみで渡わたった三途さんずリバー

昔々むかしむかしその昔むかし
昔むかしの話はなしはいとおかし
女おんなはようよう奥おくゆかし
笑顔えがおの前歯まえばは黒々くろぐろし
御萩おはぎを食たべたわけじゃなし
昔々むかしむかしまだ昔むかし
リズムが刻きざんだ遥はるか昔むかし
昔々むかしむかしその昔むかし
昔々むかしむかしその昔むかし
昔々むかしむかしその昔むかし