病葉わくらば泥濘ぬかるむ地上ちじょうは
つづく足跡あしあと 覆おおい隠かくして
斑まだらに滴したたる月光げっこう
木々きぎの隙間すきまから僕ぼくを侵おかし
痛いたみばかり鏤ちりばめてゆく
あなたのもとへ飛とび立たてる
翼つばさの無ないことをよろこぼう
誰だれも苦くるしみと共ともに
出逢であうことを
望のぞみはしない
葬ほうむりたいのは絶望ぜつぼうよりも
生うまれた小ちいさなひかり
穿うがたれゆく土つちの底そこに
あなたの眠ねむり呼よび覚さます
歌うたを知しらぬことが仕合しあわせだ
人ひとは死神しにがみと共ともに
在あることなど
忘わすれればいい
あなたのもとへ飛とび立たてる
翼つばさの無ないことを哀かなしもう
そして蔓延はびこった
根ねのように佇たたずむ
僕ぼくらは独ひとり
病葉wakuraba泥濘nukaるむrumu地上chijouはha
つづくtsuduku足跡ashiato 覆ooいi隠kakuしてshite
斑madaraにni滴shitataるru月光gekkou
木々kigiのno隙間sukimaからkara僕bokuをwo侵okaしshi
痛itaみばかりmibakari鏤chiribaめてゆくmeteyuku
あなたのもとへanatanomotohe飛toびbi立taてるteru
翼tsubasaのno無naいことをよろこぼうikotowoyorokobou
誰dareもmo苦kuruしみとshimito共tomoにni
出逢deaうことをukotowo
望nozoみはしないmihashinai
葬houmuりたいのはritainoha絶望zetsubouよりもyorimo
生uまれたmareta小chiiさなひかりsanahikari
穿ugaたれゆくtareyuku土tsuchiのno底sokoにni
あなたのanatano眠nemuりri呼yoびbi覚saますmasu
歌utaをwo知shiらぬことがranukotoga仕合shiaわせだwaseda
人hitoはha死神shinigamiとto共tomoにni
在aることなどrukotonado
忘wasuれればいいrerebaii
あなたのもとへanatanomotohe飛toびbi立taてるteru
翼tsubasaのno無naいことをikotowo哀kanaしもうshimou
そしてsoshite蔓延habikoったtta
根neのようにnoyouni佇tatazuむmu
僕bokuらはraha独hitoりri