送おくり火びを焚たく軒先のきさきに妹背鳥せきれいの
短みじかく鳴ないて庭にわを飛とぶ影かげ
盂蘭盆会うらぼんえ精霊船しゃうらぶねの船溜ふなだまり
幼子おさなごの花火はなびゆらりと香かおる
折おり懸かけの灯籠とうろう白しろく仄ほのめいて
在ありし日ひの君きみの小ちいさき写真しゃしん
向日葵ひまわりの花はなの僅わずかにうつむける
影かげを眺ながめむる影かげに声こえなし
日ひの暮くれのひかり朧おぼろに黒揚羽くろあげは
船ふねの舳先へさきにひらり留とまれり
爆竹ばくちくに嗚咽おえつのごとき声こえ挙あげて
ひしめく船出ふなで別わかれの始はじめ
生命いのちとはかくも重おもしと知しりながら
日々ひびの軽かるさを悔くやむ夕暮ゆうぐれ
港みなとにて手てを離はなしたるその時ときに
永久とわの別わかれを吟うたいしものを
さようなら 声こえを限かぎりのさようなら
振ふり仰あおぐ夜空よぞら 鵲かささぎの橋はし
面影おもかげの君きみを背負せおいて明日あすから
生いきてゆくから生いきてゆくから
さようなら 声こえを限かぎりのさようなら
僕ぼくと出会であってくれて ありがとう
送okuりri火biをwo焚taくku軒先nokisakiにni妹背鳥sekireiのno
短mijikaくku鳴naいてite庭niwaをwo飛toぶbu影kage
盂蘭盆会urabone精霊船syaurabuneのno船溜funadaまりmari
幼子osanagoのno花火hanabiゆらりとyurarito香kaoるru
折oりri懸kaけのkeno灯籠tourou白shiroくku仄honoめいてmeite
在aりしrishi日hiのno君kimiのno小chiiさきsaki写真syashin
向日葵himawariのno花hanaのno僅wazuかにうつむけるkaniutsumukeru
影kageをwo眺nagameむるmuru影kageにni声koeなしnashi
日hiのno暮kuれのひかりrenohikari朧oboroにni黒揚羽kuroageha
船funeのno舳先hesakiにひらりnihirari留toまれりmareri
爆竹bakuchikuにni嗚咽oetsuのごときnogotoki声koe挙aげてgete
ひしめくhishimeku船出funade別wakaれのreno始hajiめme
生命inochiとはかくもtohakakumo重omoしとshito知shiりながらrinagara
日々hibiのno軽karuさをsawo悔kuやむyamu夕暮yuuguれre
港minatoにてnite手teをwo離hanaしたるそのshitarusono時tokiにni
永久towaのno別wakaれをrewo吟utaいしものをishimonowo
さようならsayounara 声koeをwo限kagiりのさようならrinosayounara
振fuりri仰aoぐgu夜空yozora 鵲kasasagiのno橋hashi
面影omokageのno君kimiをwo背負seoいてite明日asuからkara
生iきてゆくからkiteyukukara生iきてゆくからkiteyukukara
さようならsayounara 声koeをwo限kagiりのさようならrinosayounara
僕bokuとto出会deaってくれてttekurete ありがとうarigatou