髪かみのほつれに 湯ゆの香かおり
ふれて下ください 渇かわくまで
嬉うれしい心こころと 悲かなしい心こころ
この世よに情なさけが あるならば
もう一度いちど生うまれて きたときも
落おち合あいましょうね 伊豆いずの国くに
障子しょうじ開あければ 寝待ねまち月つき
誰だれも知しらない この旅たびで
零こぼれる涙なみだと 拭ふきとる涙なみだ
川面かわもに流ながせる ものならば
菖蒲あやめが咲さく頃ころ またきっと
落おち合あいましょうね 伊豆いずの国くに
指ゆびを絡からめて 痛いたいほど
宵よるが何処どこへも 逃にげぬように
嫌きらいな明日あしたと 恋こいしい昨日きのう
宿命さだめが引ひき裂さく 愛あいならば
百年ひゃくねん先さきまで その先さきで
落おち合あいましょうね 伊豆いずの国くに
髪kamiのほつれにnohotsureni 湯yuのno香kaoりri
ふれてfurete下kudaさいsai 渇kawaくまでkumade
嬉ureしいshii心kokoroとto 悲kanaしいshii心kokoro
このkono世yoにni情nasakeがga あるならばarunaraba
もうmou一度ichido生umaれてrete きたときもkitatokimo
落oちchi合aいましょうねimasyoune 伊豆izuのno国kuni
障子syouji開aければkereba 寝待nemaちchi月tsuki
誰dareもmo知shiらないranai このkono旅tabiでde
零koboれるreru涙namidaとto 拭fuきとるkitoru涙namida
川面kawamoにni流nagaせるseru ものならばmononaraba
菖蒲ayameがga咲saくku頃koro またきっとmatakitto
落oちchi合aいましょうねimasyoune 伊豆izuのno国kuni
指yubiをwo絡karaめてmete 痛itaいほどihodo
宵yoruがga何処dokoへもhemo 逃niげぬようにgenuyouni
嫌kiraいなina明日ashitaとto 恋koiしいshii昨日kinou
宿命sadameがga引hiきki裂saくku 愛aiならばnaraba
百年hyakunen先sakiまでmade そのsono先sakiでde
落oちchi合aいましょうねimasyoune 伊豆izuのno国kuni