俺おれがまだこんな頃ころはよ この辺あたりはなんもなくてよ
時々ときどきトラックが通とおると しばらく砂すなけむり
太陽たいようが照てり 道みちを歩あるき めしを手てに うちに帰かえる
夜よるはとても暗くらい 本当ほんとうに暗くらい
今いまは夏なつが来くるたびによ 人ひとが遠とおくからじゃんじゃん来きてよ
一いち日中にちじゅうロックをよ 大おおきな音おとで
太陽たいようを胸むねに 木きに登のぼり 月つきを背せに 土つちに帰かえる
肉にくを食たべ うたを読よみ 思おもい出だしたり 忘わすれたり
言いう事ことなしの自由じゆう ここだけの自由じゆう
みな口々くちぐちに言いう 抱だきあいながら逃にげながら
そのうち終おわり みな帰かえる 石いしを手てに うちに帰かえる
人ひとは減へり 砂すなけむり 花はなはまだ咲さいている
太陽たいようがてり 道みちを歩あるき 暗くらくなり うちに帰かえる
虫むしが今日きょうも 土つちにかえる 色いろとりどり ほぼ緑みどり
俺oreがまだこんなgamadakonna頃koroはよhayo このkono辺ataりはなんもなくてよrihananmonakuteyo
時々tokidokiトラックtorakkuがga通tooるとruto しばらくshibaraku砂sunaけむりkemuri
太陽taiyouがga照teりri 道michiをwo歩aruきki めしをmeshiwo手teにni うちにuchini帰kaeるru
夜yoruはとてもhatotemo暗kuraいi 本当hontouにni暗kuraいi
今imaはha夏natsuがga来kuるたびによrutabiniyo 人hitoがga遠tooくからじゃんじゃんkukarajanjan来kiてよteyo
一ichi日中nichijuuロックrokkuをよwoyo 大ooきなkina音otoでde
太陽taiyouをwo胸muneにni 木kiにni登noboりri 月tsukiをwo背seにni 土tsuchiにni帰kaeるru
肉nikuをwo食taべbe うたをutawo読yoみmi 思omoいi出daしたりshitari 忘wasuれたりretari
言iうu事kotoなしのnashino自由jiyuu ここだけのkokodakeno自由jiyuu
みなmina口々kuchiguchiにni言iうu 抱daきあいながらkiainagara逃niげながらgenagara
そのうちsonouchi終oわりwari みなmina帰kaeるru 石ishiをwo手teにni うちにuchini帰kaeるru
人hitoはha減heりri 砂sunaけむりkemuri 花hanaはまだhamada咲saいているiteiru
太陽taiyouがてりgateri 道michiをwo歩aruきki 暗kuraくなりkunari うちにuchini帰kaeるru
虫mushiがga今日kyouもmo 土tsuchiにかえるnikaeru 色iroとりどりtoridori ほぼhobo緑midori