春はるまだ寒さむい 長門峡ちょうもんきょうよ
降おり立たつ風かぜの 無人駅むじんえき
清きよく流ながれる 川瀬かわせ淵ぶち
不器用ぶきようゆえに 一ひとつ道みち
ほかの道みちでは 生いきられないと
俺おれは誓ちかって ここに立たつ
独ひとりが似合にあう 長門峡ちょうもんきょうよ
魅みかれるように 俺おれはゆく
遠とおい山やまから 日ひは落おちて
「少すこしは楽らくに なれたかい…」
そっと呼よばれて ふり向むく先さきに
白しろい一羽いちわの 鳥とりが舞まう
男おとこの姿すがた 長門峡ちょうもんきょうよ
いついつまでも 去さりかねる
北きたへ渡わたれば 萩はぎの町まち
旅路たびじは心こころ 無垢じゅんにする
明日あすは帰かえろか 待まつひとのもと
俺おれはしずかに ここを発たつ
春haruまだmada寒samuいi 長門峡choumonkyouよyo
降oりri立taつtsu風kazeのno 無人駅mujineki
清kiyoくku流nagaれるreru 川瀬kawase淵buchi
不器用bukiyouゆえにyueni 一hitoつtsu道michi
ほかのhokano道michiではdeha 生iきられないとkirarenaito
俺oreはha誓chikaってtte ここにkokoni立taつtsu
独hitoりがriga似合niaうu 長門峡choumonkyouよyo
魅miかれるようにkareruyouni 俺oreはゆくhayuku
遠tooいi山yamaからkara 日hiはha落oちてchite
「少sukoしはshiha楽rakuにni なれたかいnaretakai…」
そっとsotto呼yoばれてbarete ふりfuri向muくku先sakiにni
白shiroいi一羽ichiwaのno 鳥toriがga舞maうu
男otokoのno姿sugata 長門峡choumonkyouよyo
いついつまでもitsuitsumademo 去saりかねるrikaneru
北kitaへhe渡wataればreba 萩hagiのno町machi
旅路tabijiはha心kokoro 無垢junにするnisuru
明日asuはha帰kaeろかroka 待maつひとのもとtsuhitonomoto
俺oreはしずかにhashizukani ここをkokowo発taつtsu