北きたの緑みどりに身みを染そめれば 時ときの流ながれ緩ゆるやかに
眠ねむりより深ふかき 安やすらぎが包つつむ
喋しゃべり疲つかれた唇くちびるが しばらく言葉ことばを 忘わすれたいという
瞳ひとみはここで 眠ねむりたいという
木こもれ陽び 揺ゆらす もみの木きの下した
汗あせも拭ふかずに 座すわりこめば
もみの梢こずえが 囁ささやきかける
俺おれがすこし 背せを伸のばす間まに おまえは死しんでしまうのだから
過すぎてゆく季節きせつを 惜おしんでみろと
山やまの小川おがわに 身みを屈かがめて 土つちを耕たがやす男達おとこたちが
両手りょうてで抄すくった 水みずを飲のみほす
何度なんども飲のみほす その姿すがたが
祈いのる人ひとの様ように 僕ぼくには見みえた
夕闇ゆうやみの中なかで なぜか 涙なみだが
北kitaのno緑midoriにni身miをwo染soめればmereba 時tokiのno流nagaれre緩yuruやかにyakani
眠nemuりよりriyori深fukaきki 安yasuらぎがragiga包tsutsuむmu
喋syabeりri疲tsukaれたreta唇kuchibiruがga しばらくshibaraku言葉kotobaをwo 忘wasuれたいというretaitoiu
瞳hitomiはここでhakokode 眠nemuりたいというritaitoiu
木koもれmore陽bi 揺yuらすrasu もみのmomino木kiのno下shita
汗aseもmo拭fuかずにkazuni 座suwaりこめばrikomeba
もみのmomino梢kozueがga 囁sasayaきかけるkikakeru
俺oreがすこしgasukoshi 背seをwo伸noばすbasu間maにni おまえはomaeha死shiんでしまうのだからndeshimaunodakara
過suぎてゆくgiteyuku季節kisetsuをwo 惜oshiんでみろとndemiroto
山yamaのno小川ogawaにni 身miをwo屈kagaめてmete 土tsuchiをwo耕tagayaすsu男達otokotachiがga
両手ryouteでde抄sukuったtta 水mizuをwo飲noみほすmihosu
何度nandoもmo飲noみほすmihosu そのsono姿sugataがga
祈inoるru人hitoのno様youにni 僕bokuにはniha見miえたeta
夕闇yuuyamiのno中nakaでde なぜかnazeka 涙namidaがga