さくら散ちるたびに 足あしもとに降ふる
竹たけの箒持ほうきもち 掃はけどきりがない
白しろき花はなびらの 上うえをゆく蟻ありたち
そっと庭にわに残のこし かたづける春はるを
急いそぐ事ことはない 若葉わかばの時ときが
今いまにやって来くる 春はるをしまう時とき
仔犬走こいぬはしらせて 水辺みずべに遊あそぶ
川かわの温ぬくもりを 指ゆびで確たしかめて
風かぜが吹ふき抜ぬけた 一瞬いっしゅんに水面揺みなもゆれ
まるでモネの描えがきし「睡蓮すいれん」の絵えのよう
ただの平凡へいぼんな 景色けしきに見みとれ
ひとり微笑ほほえんでる 私わたし 印象派いんしょうは
ひとり夜空見よぞらみて 子供こどもにかえる
星座探せいざさがしては 指ゆびで結むすんでいる
その指先ゆびさきの 天あまの川横切がわよこぎり
流ながれ星ぼし 流ながれるが 願ねがうことがない
そうか もう私わたし 幸しあわせなのか
願ねがい事ごともなく 星ほしを見送みおくるから
さくらsakura散chiるたびにrutabini 足ashiもとにmotoni降fuるru
竹takeのno箒持houkimoちchi 掃haけどきりがないkedokiriganai
白shiroきki花hanaびらのbirano 上ueをゆくwoyuku蟻ariたちtachi
そっとsotto庭niwaにni残nokoしshi かたづけるkatadukeru春haruをwo
急isoぐgu事kotoはないhanai 若葉wakabaのno時tokiがga
今imaにやってniyatte来kuるru 春haruをしまうwoshimau時toki
仔犬走koinuhashiらせてrasete 水辺mizubeにni遊asoぶbu
川kawaのno温nukuもりをmoriwo 指yubiでde確tashiかめてkamete
風kazeがga吹fuきki抜nuけたketa 一瞬issyunにni水面揺minamoyuれre
まるでmarudeモネmoneのno描egaきしkishi「睡蓮suiren」のno絵eのようnoyou
ただのtadano平凡heibonなna 景色keshikiにni見miとれtore
ひとりhitori微笑hohoeんでるnderu 私watashi 印象派insyouha
ひとりhitori夜空見yozoramiてte 子供kodomoにかえるnikaeru
星座探seizasagaしてはshiteha 指yubiでde結musuんでいるndeiru
そのsono指先yubisakiのno 天amaのno川横切gawayokogiりri
流nagaれre星boshi 流nagaれるがreruga 願negaうことがないukotoganai
そうかsouka もうmou私watashi 幸shiawaせなのかsenanoka
願negaいi事gotoもなくmonaku 星hoshiをwo見送miokuるからrukara