おふくろの涙なみだを初はじめて見みたのは
十五じゅうごの時ときの冬ふゆの夜よる
ふるさと離はなれる 身仕度みじたく荷造にづくりの
手ての上うえぽたりと 落おちたしずく
思おもい出だしたら つらくても がまんができた
おふくろの匂においに初はじめて気きづいた
二十才はたちもすぎた 秋あきの宵よい
届とどいた小包こづつみ 綿入わたいれ半はんてんに
添そえてた手紙てがみの かなくぎ文字もじ
ひざをかかえて 泣ないたけど 元気げんきがわいた
おふくろの背中せなかが小ちいさくなってた
ふるさと帰かえった 歳としの暮くれ
苦労くろうばかりの 人生じんせいだったけど
長生ながいきしてくれ できる限かぎり
おれがこれから 親孝行おやこうこう 願ねがいはひとつ
おふくろのofukurono涙namidaをwo初hajiめてmete見miたのはtanoha
十五juugoのno時tokiのno冬fuyuのno夜yoru
ふるさとfurusato離hanaれるreru 身仕度mijitaku荷造nidukuりのrino
手teのno上ueぽたりとpotarito 落oちたしずくchitashizuku
思omoいi出daしたらshitara つらくてもtsurakutemo がまんができたgamangadekita
おふくろのofukurono匂nioいにini初hajiめてmete気kiづいたduita
二十才hatachiもすぎたmosugita 秋akiのno宵yoi
届todoいたita小包kodutsuみmi 綿入wataiれre半hanてんにtenni
添soえてたeteta手紙tegamiのno かなくぎkanakugi文字moji
ひざをかかえてhizawokakaete 泣naいたけどitakedo 元気genkiがわいたgawaita
おふくろのofukurono背中senakaがga小chiiさくなってたsakunatteta
ふるさとfurusato帰kaeったtta 歳toshiのno暮kuれre
苦労kurouばかりのbakarino 人生jinseiだったけどdattakedo
長生nagaiきしてくれkishitekure できるdekiru限kagiりri
おれがこれからoregakorekara 親孝行oyakoukou 願negaいはひとつihahitotsu