わが心こころを夜毎よごと
冷つめたい月つきの
光ひかりに凍こおらせて
粉々こなごなに砕くだけば
燦爛さんらんと燃もえ
破片はへんは胸むねを刺ささん
これが愛あいする痛いたみと
白亜はくあの神殿しんでんに
刻きざまれた幾万いくまんの詩し
過去かこからの営いとなみ
なぞる如ごとく生いきては
ただ歌うたを紡つむぐ
狂くるおしき宿命しゅくめい
なおも馨かぐわしく
苦くるしみ伝つたう血ち
わが涙なみだを注そそぐ
静しずかな海うみに
水面みなもの輝かがやきに
抱だかれて沈しずむなら
深淵しんえんに落おち
蒼あおい真珠しんじゅとならん
偽いつわりなき恋こいならば
想おもいの海原うなばらを
言葉ことばは帆船ふね(ふね)になって
どこまでも旅たびする
辿たどり着つく岸辺きしべは
この世よにはないのに
波なみは永久とわに寄よせる
頭上ずじょうに戴いただく
泡沫うたかたの花はなよ
天てんへと捧ささげん
空そらに書かき風かぜに詩うたい
最後さいごの一節いっせつまで
月桂げっけいの葉匂はにおう
美うつくし供物くもつとなれ
この命いのちを添そえて
すべて時ときの砂すな
埋うずもれたおとも
わがwaga心kokoroをwo夜毎yogoto
冷tsumeたいtai月tsukiのno
光hikariにni凍kooらせてrasete
粉々konagonaにni砕kudaけばkeba
燦爛sanranとto燃moえe
破片hahenはha胸muneをwo刺saさんsan
これがkorega愛aiするsuru痛itaみとmito
白亜hakuaのno神殿shindenにni
刻kizaまれたmareta幾万ikumanのno詩shi
過去kakoからのkarano営itonaみmi
なぞるnazoru如gotoくku生iきてはkiteha
ただtada歌utaをwo紡tsumuぐgu
狂kuruおしきoshiki宿命syukumei
なおもnaomo馨kaguwaしくshiku
苦kuruしみshimi伝tsutaうu血chi
わがwaga涙namidaをwo注sosoぐgu
静shizuかなkana海umiにni
水面minamoのno輝kagayaきにkini
抱daかれてkarete沈shizuむならmunara
深淵shinenにni落oちchi
蒼aoいi真珠shinjuとならんtonaran
偽itsuwaりなきrinaki恋koiならばnaraba
想omoいのino海原unabaraをwo
言葉kotobaはha帆船fune(ふねfune)になってninatte
どこまでもdokomademo旅tabiするsuru
辿tadoりri着tsuくku岸辺kishibeはha
このkono世yoにはないのにnihanainoni
波namiはha永久towaにni寄yoせるseru
頭上zujouにni戴itadaくku
泡沫utakataのno花hanaよyo
天tenへとheto捧sasaげんgen
空soraにni書kaきki風kazeにni詩utaいi
最後saigoのno一節issetsuまでmade
月桂gekkeiのno葉匂hanioうu
美utsukuしshi供物kumotsuとなれtonare
このkono命inochiをwo添soえてete
すべてsubete時tokiのno砂suna
埋uzuもれたおともmoretaotomo