Last melody 歌詞 CROSS VEIN ふりがな付

奏かなでる 愛あいの旋律せんりつ
心こころを揺ゆり動うごかす
切せつなくて優やさしい記憶きおくが
いまも胸むねを締しめ付つけ

城壁じょうへきから漏もれる灯あかりは
温ぬくもるには足たりなくて
涙なみだも孤独こどくも
自みずから終おわらせてしまえたなら

見みえない 螺旋階段らせんかいだんの先さき
天国てんごくか絶望ぜつぼうの淵ふちか
辿たどり着つく末すえは
どちらなのでしょうか

散ちりゆく 花はなびらのよう
儚はかなく綺麗きれいな音おと
囁ささやくよう 口くちずさむ
別わかれの歌曲うたきょくに乗のせて

奏かなでて 哀あいの旋律せんりつ
心こころを揺ゆり動うごかす
切せつなくて優やさしい記憶きおくが
いまも胸むねを締しめ付つけ

窓辺まどべに差さす薄うすい光ひかりが
最後さいごの朝あさを知しらせる
悔くやみはしないから
例たとえ悲劇ひげきを迎むかえたとしても

果はてなき 生うまれたこの世界せかいに
別わかれ告つげ登のぼる
愛あいの言葉ことば 一段いちだんづつ
置おきざりにして

消きえゆく 灯火ともしびのよう
儚はかなく壊こわれそうで
目めを凝こらし息いきを飲のみ
終おわりを見届みとどけたのよ

奏かなでて 最後さいごのメロディー
燃もえ尽つきた命いのちの欠片かけら
永遠とわに 醒さめることのない
貴方あなたへの鎮魂歌れくいえむ

広ひろがるこの景色けしきは
貴方あなたと出逢であった
全すべての始はじまりの地ちで
己おのれを葬ほうむり去さることなんて…

流ながれる 最期さいごの唄うたは
まるで 置おき手紙てがみね
囁ささやくよう 口くちずさむ
別わかれの音色ねいろに乗のせて

奏かなでた 愛あいの旋律せんりつ
心こころをそっと癒いやす
切せつなくて優やさしい記憶きおくが
明日あしたを紡つむいでゆく

どれほど月日つきひが流ながれても
あなたが生いきたこの地ちで
わたしは歌うたい続つづける
遺のこしてくれた最後さいごのメロディーを