富士ふじを背せにした
東海渡世とうかいぐらし
清水港しみずみなとは
男おとこで明あける
向むこう行ゆくのは
次郎長じろちょうどんか
義理ぎりと人情にんじょう
道連みちづれに
今日きょうも前向まえむけ
三度笠さんどがさ
意地いじを通とおした
男おとこの背中せなかに
泣ないて見送みおくる
情なさけが重おもい
侭ままにならない
浮世うきよの風かぜに
恋こいも未練みれんも
振ふり捨すてて
抱だいて長脇差ながどす
今日きょうも行ゆく
縞しまの合羽かっぱに
桜さくらの吹雪ふぶき
男伊達おとこだてなら
二十にじゅうと八やっつ
惚ほれて預あずけた
命いのちじゃないか
守まもり抜ぬきたい
夢ゆめみこし
ぐいと睨にらんだ
富士ふじの山やま
富士fujiをwo背seにしたnishita
東海渡世toukaigurashi
清水港shimizuminatoはha
男otokoでde明aけるkeru
向muこうkou行yuくのはkunoha
次郎長jirochouどんかdonka
義理giriとto人情ninjou
道連michiduれにreni
今日kyouもmo前向maemuけke
三度笠sandogasa
意地ijiをwo通tooしたshita
男otokoのno背中senakaにni
泣naいてite見送miokuるru
情nasaけがkega重omoいi
侭mamaにならないninaranai
浮世ukiyoのno風kazeにni
恋koiもmo未練mirenもmo
振fuりri捨suててtete
抱daいてite長脇差nagadosu
今日kyouもmo行yuくku
縞shimaのno合羽kappaにni
桜sakuraのno吹雪fubuki
男伊達otokodateならnara
二十nijuuとto八yaxtuつtsu
惚hoれてrete預azuけたketa
命inochiじゃないかjanaika
守mamoりri抜nuきたいkitai
夢yumeみこしmikoshi
ぐいとguito睨niraんだnda
富士fujiのno山yama