泡沫うたかたの夢ゆめとしても
それが僕達ぼくたちのすべてで
たくさんの愛あいを残のこして
静しずかに ひとつはじけた
「どこに還かえるの?」尋たずねてみたら
何なにも言いわずに 僕ぼくの胸むねの方ほうを指差ゆびさした
僕ぼくがもっと幼おさない子供こどもだったら
「連つれていってよ」と駄々だだをこねたかもしれない
人ひとの願ねがいなど大おおきな時間ときの前まえでは
大河たいがに漂ただよう 木この葉はみたいだ
もう会あえないのかなぁ?
そう思おもうのは寂さびしすぎるから 寂さびしすぎるから
見上みあげた空そらも 色付いろづきだした花はなも 唄うたう鳥とりも
悲かなしんではくれないね
知しっているんだろう 満天下まんてんかの何なにもかもが
永ながい物語ものがたりの途中とちゅうなんだと
そこで待まってて いつかは会あいに行いくよ
話はなしたいことが 両手りょうてにいっぱいに溢あふれてる
その時ときまで 僕ぼくなりに頑張がんばってみる
そしたら もう一度いちど 抱だきしめてよ
茜あかねさす午後ごごの病室びょうしつ
春はるはもう すぐそこに
瀬戸内せとうちの海うみは今日きょうも
きらきらと光ひかっている
泡沫utakataのno夢yumeとしてもtoshitemo
それがsorega僕達bokutachiのすべてでnosubetede
たくさんのtakusanno愛aiをwo残nokoしてshite
静shizuかにkani ひとつはじけたhitotsuhajiketa
「どこにdokoni還kaeるのruno?」尋tazuねてみたらnetemitara
何naniもmo言iわずにwazuni 僕bokuのno胸muneのno方houをwo指差yubisaしたshita
僕bokuがもっとgamotto幼osanaいi子供kodomoだったらdattara
「連tsuれていってよreteitteyo」とto駄々dadaをこねたかもしれないwokonetakamoshirenai
人hitoのno願negaいなどinado大ooきなkina時間tokiのno前maeではdeha
大河taigaにni漂tadayoうu 木koのno葉haみたいだmitaida
もうmou会aえないのかなぁenainokanaa?
そうsou思omoうのはunoha寂sabiしすぎるからshisugirukara 寂sabiしすぎるからshisugirukara
見上miaげたgeta空soraもmo 色付iroduきだしたkidashita花hanaもmo 唄utaうu鳥toriもmo
悲kanaしんではくれないねshindehakurenaine
知shiっているんだろうtteirundarou 満天下mantenkaのno何naniもかもがmokamoga
永nagaいi物語monogatariのno途中tochuuなんだとnandato
そこでsokode待maっててttete いつかはitsukaha会aいにini行iくよkuyo
話hanaしたいことがshitaikotoga 両手ryouteにいっぱいにniippaini溢afuれてるreteru
そのsono時tokiまでmade 僕bokuなりにnarini頑張ganbaってみるttemiru
そしたらsoshitara もうmou一度ichido 抱daきしめてよkishimeteyo
茜akaneさすsasu午後gogoのno病室byoushitsu
春haruはもうhamou すぐそこにsugusokoni
瀬戸内setouchiのno海umiはha今日kyouもmo
きらきらとkirakirato光hikaっているtteiru